KFX事業はじまる前に「時代遅れ」に転落の危機(イーデイリー/朝鮮語)
韓国型戦闘機(KF-X)開発事業がスタート時点からきしみを見せている。戦闘機の性能を左右する核心部品であるエンジンを提案した海外防衛産業企業が技術移転の約束を覆し、さらには最新型エンジンではなく旧製品を提案したせいで、次世代韓国型戦闘機が「旧世代」戦闘機に転落しかねない。軍内部では、市場を独占している海外防衛産業企業に振り回され、総事業費で17兆ウォンに達するKF-X事業が最初のボタンから掛け違える事態が起きないか懸念する声が高まっている。

KF-X開発主管社である韓国航空宇宙産業(KAI)は20日、KF-Xに適用する戦闘機のエンジンの入札提案書の受付を完了したと明らかにした。 KAIによると、欧州系ユーロジェット、米国系ゼネラル・エレクトリック(GE)が入札提案書を提出した。ユーロジェットは「ユーロファイタータイフーン」に搭載した「EJ-200」を、GEは米海軍が運用している「F / A-18E / Fスーパーホーネット」の「F414-400(KI)」を韓国型戦闘機のエンジンで提案した。

軍の内外では、両社が出した提案内容が充分でなかったという指摘が出ている。 GEはエンジンの効率を高めることができる新技術を既に開発したにも関わらず、1990年代に開発された技術が適用された旧式エンジンをKF-Xエンジンに提示したことが確認されたためである。
昨年、GEは既存の超耐熱合金よりも軽量でかつ高い温度に耐えることができる「セラミック複合材料(CMC)」を開発したと大々的に宣伝した。この技術をジェットエンジンのブレード(圧縮機やファンの羽根)に適用すると、より軽量で省燃費となる戦闘機の開発が可能である。

軍関係者は「F414は現役で活躍している戦闘機に搭載されたエンジンだが、KF-Xに適用する場合は、旧式のエンジンになっている可能性がある」と述べた。開発スケジュールを考えるとKF-Xは16年後の2032年になってようやく空軍に配備される予定である。

GEの関係者は「CMC技術は昨年末に開発されたため、実際の適用までは時間がかかるとみている。そのためKF-X事業は、既存のF414エンジンを提案した」とし「今後のアップグレードは可能である」と述べた。

ユーロジェットは、コア技術を韓国に移転するとして言葉を翻したという批判を受けている。ユーロジェットは技術移転の割合を58%して最終提案を行っている。
ユーロジェットの関係者は「すべての技術移転に協力するという意味の『100%の技術移転』を約束したことはない」とし「コミュニケーション上の誤解」と釈明した。

軍関係者は、「両方の製品私たち軍の作戦性能要求(ROC)を満たしてはいるが、最新の技術が抜けていて残念だ」とし「技術移転のための確約と移行するかどうかを監視するシステムが必要である」と述べた。
(引用ここまで)

 先日もちょっと書いたKFーXに搭載されるエンジンの話題。
 すでに応札が終了して、ユーロジェットのEJ200、GEのF414-400が提案されたと。
 GEからはF414の強化型エンジンではなかったことが不満とされているのですが、なにを贅沢を言っているのやら……。そもそもアップグレードの選択として挙げられているものなのだから、初期生産分は枯れているF414-400のほうがよっぽどいいと思いますがね。
 これは韓国軍の伝統なのですが、なんでもかんでも最新のものばかりを欲しがるのですよね。
 で、導入したはいいけども補修部品が高価であることもあって持てあまして、ニコイチの共食い整備とかになってしまうのです。

 で、その一方で「100%の技術移転を提案してきた」はずのユーロジェットのEJ200も実際には58%の技術移転提案に過ぎなかったというオチ。
 「全面的に技術移転に協力する」の全面的を100%と受け止められた……ということですが。
 まあ、なんというか「ヨーロッパ的な物言い」ですね。むしろ、技術移転の割合が判明したのが落札後ではなかったのが幸いではないですか?

 記事中では「戦力化できるのは16年後なので、現行エンジンだとしても16年後には旧式になる可能性がある」って書いていますが。
 戦力化までどれだけかかるかなんて事情はエンジンメーカーの知ったこっちゃないですからね。
 そもそもどんな理由で米軍にすら供給されていない最新式のエンジンが提案されたり、100%の技術移転があるべきだと思っているのやら。
 韓国人は自国、あるいは自分をあまりにも肥大したものとして考えているのです。
 「我々は充分な礼を以て扱われるべき存在である」という考えが根本にあります。
 で、外国人から「韓国に相応な扱い」を受けると「後頭部を殴られた!(裏切られた!)」となるのです。誰も裏切っちゃいないんですけど。

 今回も韓国式にいえば「提案は最新式のエンジンを供給するなり、100%の技術移転を提案するなりすべきであった」ということになるわけです。
 肥大したした自己認識に沿うものを期待しているので、それぞれの会社が「このくらいが韓国に対して充分な内容でしょ」と考えたものが「裏切り」に見えるのですよね。

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