韓国で減る多選議員 離合集散の末、素人ばかりと批判も(朝日新聞)
 4月13日に投開票される韓国総選挙(定数300、任期4年)の候補者登録が25日、締め切られた。韓国政界は離合集散が激しいうえ、有権者が多選に否定的なことから、多選議員が減っている。

 今回の候補者1102人(選挙区944人、比例区158人)のうち、最多当選者は7選の現職、徐清源(ソチョンウォン)氏(セヌリ党)。韓国政治で過去の最多選記録は金鍾泌(キムジョンピル)元首相や金泳三(キムヨンサム)元大統領らの9選。過去、この2人に金大中(キムデジュン)元大統領(6選)を加えた「三金政治」時代は、強力な政治指導者の下で議員集団が形成されていた。

 ところが、最近は「大統領になった人が権力者」(韓国専門家)という政治状況。大統領の再選もないため、離合集散が激しい。与党セヌリ党では李明博(イミョンバク)前大統領の側近たちが次々に候補者争いで脱落。野党陣営でも盧武鉉(ノムヒョン)元大統領支持派や金大中氏支持派らが対立し、党が分裂した。

 さらに、「多選は既得権の温床」という印象があり、各党が「ムルガリ(水の入れ替え)」と呼ばれる議員の交代を積極的に行っている。現職292議員のうち、当選1回の議員が149人を数える。

 韓国の元国会議員は「経済協力開発機構(OECD)加盟国でこんなに議員の入れ替わりが激しい国はない。素人ばかりで法案質疑が滞る事態も起きている」と語った。
(引用ここまで)

 ちょっとだけ韓国の国会事情を解説しておきましょうかね。
 定数300人の一院制。
 過半数は151人だけども、重要法案を通すには6割以上の賛成が必要。「国会先進化法」というもので縛られていて、「この法案はどうあっても通さない!」とばかりにチェーンソウやら催涙弾やらを持ちこんで暴れまくった議員がいたのでより多くの賛成が必要になったという事情があります。
 話し合いの上で6割の賛成があればさすがに文句は出ないだろうということです。

 「絶対多数の最大幸福」っていう民主主義の原則が通用しないのですよ。
 韓国のそれは民主主義のように見せかけたなにか、ですからね。

 んで、多選議員が極端に少ないのですが、記事にあるように「多選は汚職の温床」という認識があるのです。
 韓国人全員がそう考えますよね。「議員になったら汚職してやるわ!」くらいのことを。
 議員=権力が集中する=汚職。
 両班からの伝統ですから、もうこれはしょうがない。
 なので多選できる国会議員が少ない。「○○のスペシャリスト」とか産まれない。
 というわけで立法府としてはなんの役にも立たず、日本の法律をコピーしているだけって事態になるわけです。
 独自の法律を作ったら財産権侵害で連座制っていう親日反逆者懲罰法だったりすると。

 立法ではまともな活動ができないので反日活動で目立つくらいしか選挙で勝つ手段がないのですよ。
 あるいは「反日の英雄の子孫」であるという売りをするしかない。
 盗作の「日本はない」というベストセラーを書いて著名人になり、セヌリ党のスポークスマンまで努めていたチョン・ヨオクという人がいましたが、この人も前回の選挙で公認を外されていましたね。
 反日活動は誰でもやっていることなので、よっぽどのことでもないかぎり差別化できないところまできているんでしょうね。

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