【時視各角】朴槿恵の危機管理実力は(中央日報)
朴大統領が報告を受けたかどうかは分からないが、最近、造船所と協力会社が集まっている釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・巨済(コジェ)・霊岩(ヨンアム)の一部の地域では暴動論が広がっている。巨済市玉浦(オクポ)を取材した記者によると、大宇造船海洋の下請け会社の職員の目が変わっているという。彼らは「2万人が解雇になれば暴動も起こるはずだ。とにかく生活ができないだけにめちゃくちゃになることもある」という話を普通にしているという。 (中略)

 20年前と比較すると、現在の海洋・造船業危機は体感度は低いかもしれないが、破壊力は弱くない。このがんの塊りを精巧な手術で完全にえぐり取っても、建設・鉄鋼・石油化学など供給過剰業種がまだ救急室で横になっているからだ。ほぼ毎年行われる選挙や労組の目を気にして、どの政権も手をつけようとしなかった問題だった。爆弾回しはそれ以上不可能だった。朴大統領は「手術が怖いからといってしなければ死にいたることもあるので構造改革は絶対に必要だ」と述べた。朴大統領の経済アジェンダは経済民主化→創造経済→規制廃止→労働改革と焦点が揺れた。このため大統領は口だけで述べ、実際には消極的なのではという疑いが市場に出てきている。朴大統領の集中力は構造改革に移らなければいけない。金大中の熱い無関心政策から教訓を得るところがある。海洋・造船業で取り除くべきものは果敢に取り除かなければいけない。
(引用ここまで)

 文中の巨済は大宇造船海洋とサムスン重工、蔚山は現代重工業の本拠地。
 その他も「造船の街」とされるところですね。
 巨済島なんかは1997年の通貨危機にあってですら、不況を感じなかったと言われているほどの場所でして。
 これまでの韓国経済を支えてきたのは自分たちだという自負がある人たちなのでしょう。
 その巨済島で去年の年末には「不動産価格は右肩下がり、1600もの店舗が閉鎖された」なんてレポートがありました。

 IMF管理下に置かれたときは「この不況さえ潜り抜ければまた成長局面があるはずだ」という希望があったということですが、現状の韓国はトンネルの先に光が見えない。というかトンネルが本当に開通しているのかどうかすらも分からない。

 そんな中で暴動が起きるのではないかという話まで出ているっていう。
 まあ……ありえない話ではないでしょう。
 もうどうしようもないという状況に追いこまれた人間はなにをするか分かりませんからね。
 民主労総が交渉がうまくいかないからと双竜自動車の工場を破壊したように。

 これまでの韓国は「経済成長がうまくいっているから、なんとかなっていた」部分が少なくないのですよ。
 財閥偏重と言われながらも全体がそれなりに潤っていた。
 有銭無罪のひどい社会だとされながらも、まあなんとかやってこれた。
 不思議な不動産システムといわれながらも、チョンセが成立して不動産にかける費用はごく小額で済んでいた。

 だけども、長期不況下ではこれらの構造が逆回転してしまうのですね。
 ま、暴動が起きるまではいかないにせよ、なんらかの不満の噴出はあってもおかしくありませんね。
 実はそれに日本が巻きこまれる可能性も小さくないんだよな……。