【社説】ロッテ・オーナー一族による衝撃的な入店不正(朝鮮日報)
 辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏(94)の長女・辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉・奨学財団理事長(74)が化粧品会社「NATURE REPUBLIC」チョン・ウンホ代表側から免税店入店に関して20億ウォン(約1億8000万円)台の裏金を受け取った容疑で検察の捜査を受けている。ソウル中央地検防衛事業捜査部は、ホテルロッテ免税事業部と辛英子理事長が大株主になっているS社と自宅を家宅捜索し、同理事長と長男を出国禁止措置にした。

 捜査結果が出るまでは分からないが、韓国1位の流通企業グループのオーナー一族をめぐり、このような不正疑惑が浮上したということ自体が衝撃的だ。辛英子理事長に対する容疑が事実なら、ロッテグループ・オーナー一族の道徳性に大きな傷を残す事件になる。これまでに表面化した流通分野の不正は、主に雇われ社長や社員によるものだった。だが、辛英子理事長は財界第5位の企業グループ一族の長女だ。同理事長はロッテショッピング社長やホテルロッテ免税店部門の社長を務め、一時は「流通業界のゴッドマザー」とも呼ばれた。2012年に弟の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長が前面に出てきたため経営の第一線からは退いたが、免税店事業を行うホテルロッテに登記上の取締役としてとどまっている。屈指の流通企業府ループのオーナー一族が直接、納品不正に関与したという容疑を持たれるのは尋常ではない。

 免税店やデパート、ショッピングモールといった小売業者は、納品業者に対し絶対的に優位な立場にある。納品業者としては、どんな場所に入店するかに命運が懸かっているため、良い場所を抑えようと競争が激しくなる。この過程で不正なカネが行き来する事件がときどき発覚する。2年前にはロッテホームショッピングの前社長・現社長・役員らが複数の納品業者から20億ウォンを受け取った容疑で実刑判決を受けた。特にロッテ免税店は中国人観光客の増加により「金の卵を産むガチョウ」になっているため、入店のためのロビー活動もいっそう激しさを増していることだろう。

 検察は、家宅捜索の過程で、辛英子理事長の長男が所有する会社がコンピューターサーバーを交換し、関連文書を破棄するなど、組織的な証拠隠滅を行っていたことも確認したと発表した。そうでなくともロッテグループは、系列会社のロッテホームショッピングが再承認申請書の記載漏れで6カ月間にわたりプライムタイムの営業停止を命じられるという重い懲戒処分を受け、信頼性に傷が付いた。謹慎し、国民の許しを求めたとしてもまだ足りないのに、証拠隠滅までして自ら事態を悪化させるとは何事だろうか。
(引用ここまで)

 うーむ、よく分からん。
 ネイチャーリパブリック(先日、有罪になったことに激昂して自分の担当弁護士に暴行したあの人の企業)が、ロッテの免税品店でどうしてもいい場所が欲しいから裏金として20億ウォンを差し出した、ということですね。
 このネイチャーリパブリックの会長であるチョン・ウンホによるさまざまな犯罪が無罪になっているところから、再捜査が行われていて、その一環で判明した事実であるということなのですが。

 ロッテ財閥の長女が自分の企業傘下の免税品店の「よい場所」を与えるためにお金をもらっていたとして、それがなんの問題になるのか……という話ですよね。
 裏金であるというのが原因なんですかねぇ。
 脱税の疑いがあればそういうこともありえるとは思いますが。

 ただ、問題がひとつありまして。
 ロッテ財閥の長女で企業経営をしているのであれば、20億ウォンなんてはした金もいいところのはず。
 記事中にあるような「社長や役員」にとってはまだまだ大金ではあるのでしょうが。
 現代の両班である財閥の創業者家族にとっては20億ウォンは大金であったとしても、右から左にちょちょいと流せる金額なのですよ。
 金宇中が持ち逃げしたように数十兆ウォンであればまだ犯罪を犯す原因として納得できないこともないのですが。

 それとこの事件は若干、ロッテのお家騒動に関連しているようでもあります。
 以前はこの長女はロッテ財閥の創業者・長男派であったはずなのですが、いつの間にやら次男派になっていたのですよ。
 次男のほうが法廷の場でも勝利を続けているので、勝ち馬に乗り換えた……ということのようで。

 そのあたりで長男側からのリークもなにかあったのかな、という気はします。