【コラム】習近平主席の「親・誠・恵・容」路線を無視した王毅外相(朝鮮日報)
【コラム】中国の顔色うかがう「属国」にはなりたくない(朝鮮日報)
 中国の習近平国家主席は2013年11月、最高指導部である政治局常務委員7人全員がそろった席で周辺国との外交における4つのキーワードを決定した。「親・誠・恵・容」という4文字だ。周辺国と親しく付き合い、誠意を持って対し、中国の発展による恩恵を分かち合い、包容さを持つという意味だ。言い換えれば、周辺国を抱き込むという戦略だ。人民日報など官営メディアはその後、習主席の「親・誠・恵・容」路線を大々的に宣伝した。習主席が外遊するたびに「各国が中国の発展に『タダ乗り』することを歓迎する」とまで言及した。それは中国が本当に大国としての道を歩み始めたのではないかという期待感を生んだ。これまでのように力で周辺国を抑え込むのではなく、ソフトパワーで周辺国の尊敬を集めようとしているように映った。

 しかし、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)に合わせて開かれた韓中外相会談で王毅外相が見せた「パフォーマンス外交」は習主席の「親・誠・恵・容」路線が本物かどうか疑わせるものだった。王外相は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官(外相)が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の不可避性を説明すると、手を横に振ったり、あごに手を当てたりと外交的に失礼な態度を取った。尹外相が笑顔で「ニーハオ」と先に話しかけても、王外相は怒ったような表情で応じた。普段は呼びもしない韓国人記者に会談を冒頭取材させ、「THAAD配備が双方の信頼を傷つけた」と叫んだ。 (中略)

ARFで王外相が見せた態度は決定的瞬間に「筋肉」をちらつかせた中国の昔の姿を思い出させる。

 王道どころか覇道に近い態度だ。中国は「大国外交」を夢見る。大国外交が力だけではうまくいかないことを悟ったことがすなわち習主席の「親・誠・恵・容」路線だった。王外相の行為はそれを無視したものであり、中国に対する周辺国の疑いだけを助長した作戦ミスだ。
(引用ここまで)
 南シナ海で米中の覇権争いにより新たな冷戦の構図が形成されている。終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐる対立はその一部分かもしれない。普段は外交的、経済的な損得を判断すべきだが、決定的な瞬間にどちらの価値観、陣営に属するかは国の運命を決定づける。最近の中国は「強い者には従え」的な態度を示しているが、果たして大国の器かどうか疑問だ。韓米同盟がなければ、韓国がこれまで中国に対し持ちこたえられただろうか。韓国は「属国」のように扱われ、中国の顔色をうかがいながら過ごすことを望まない。
(引用ここまで)

 いやぁ、生ぬるい。
 驚きの生ぬるさ。
 上はアン・ヨンヒョン政治部次長、下は崔普植(チェ・ボシク)上級記者。どちらも朝鮮日報の記者。
 これが韓国人の代表的な意見だとしたら絶望的ですね。
 新聞記者も政府の対応に負けず劣らず「なまぬる〜い」ですわ。

 習近平が柔和な顔を見せるとしたら、それは朝貢にきている蛮夷に対してだけ。天安門での対日戦勝パレードでパク・クネに破顔の笑顔を見せていたのはまさにそれです。
 THAAD配備で意のままにならなかった蛮夷に対しては王毅の態度でむしろ正解。

 そもそも、中共が王道を歩んでいたことなんて、建国したからというもの一度すらありませんでしたわ。
 中国が韓国に対して寛容であるように見えていたのは、自国の政策に韓国が反対してこなかったから。
 反対してこなかったというか、反対できる力がなかったから……ですかね。
 通商であってですら韓国が中国に対して反抗したことはないんじゃないかなぁ。少なくとも今世紀になってからはまったくなかったと思います。
 なので、子飼いの属国として可愛がってきた。
 その飼い狗が手を噛んできたのだからそりゃおしおきモードに入るでしょ。

 この中央日報の記者たちが持っている、中国への目線というのは「韓国にとってそうあってほしい中国」というだけであって、実際の対外戦争を何度もやってきている中国を見ていないんだよね。
 日本の「親中派」にも同じことがいえますが、自分の中で理想の中国を作り上げてしまっている。それに合致しないと「いや、中国というものは本来そうではない」っていう話になる。
 おまえの中の「本来の中国」なんざ知ったこっちゃない。とっとと現実に対応しろって話なのです。