元慰安婦支援10億円 賠償金か否かの明言避ける=韓国政府(聯合ニュース)
 韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は16日の定例会見で、旧日本軍の慰安婦被害者支援のための「和解・癒やし財団」に日本政府が拠出する10億円について、賠償金なのかどうかを問われ、「岸田文雄外相が昨年12月に表明した日本政府の責任、謝罪と反省の立場を実質的に裏付ける履行措置」だと答えた。

 また、10億円は「被害者の名誉と尊厳を取り戻し、心の傷を癒やすための措置という点にその意義があり、(両国の昨年12月の)合意文以上でも、以下でもない」とも述べた。

 趙報道官の発言は、賠償金かどうかについて明確な返答を避けながらも、「事実上の賠償金」という韓国政府の認識を遠回しに繰り返し表明したものと受け止められる。日本側が「賠償金ではない」との立場を取っていることから、両国間のあつれきを深めないよう明言を避けたともみられている。
(引用ここまで)

 慰安婦合意に基づいて供出される10億円は賠償金ではないというのが日本政府の公式な立場。
 外務大臣自らそう言っていますしね。
 なので、韓国政府としては「賠償金である」、もしくは「賠償金的正確を持つ」とは言えませんわな。
 実際、そうではないのだから。
 公式的立場にいる人間が「賠償金である」と口にしたら、日本政府は否定するに決まっている。

 韓国にとって最良なのは「賠償金」という単語を決して口にせずに、そういう性格であるというように運用していくという展開。
 もうそれ以外ないのですよ。
 公式コメントとして賠償金であるということはいえないのですから。

 ただ、問題は韓国国民がその「事実上の賠償金」扱いに耐えられるかどうか。
 韓国の国論がそれを許すかどうか。
 どこかで致命的な言葉が出てしまいそうな気もしています。

 そういう政治や外交がとてつもなく下手ですからね……。
 安倍総理のアメリカ両院での議会演説を阻止しようとして、報道官が政府としての公式コメントを出してしまったことがありましたが。
 あれで完全に外交敗北になってしまったのですよね。言わなくてもいいコメントを出してしまったがために、日本としては勝負すらしていなかったのに勝手に韓国が負けてしまった。
 あの再現になりそうな気がするのですよ。

最高の戦略教科書 孫子
守屋淳
日本経済新聞出版社
2016-04-01