韓国の経済成長、極度の建設部門依存が浮き彫りに(朝鮮日報)
産業研究院が17日に公表した「最近の実物経済の建設投資依存構造」と題するリポートによると、今年の第2四半期(4−6月)の建設投資が経済成長に占める割合は51.5%で、1993年の第4四半期(10−12月)以降で最も高かった。これは第2四半期の国内総生産(GDP)の成長率(3.3%)に対する建設投資の成長寄与度(1.7%ポイント)の割合を計算した数値だ。これに先立ち韓国開発研究院も「建設投資は高い増加率をキープして内需の成長をけん引しているが、設備投資と輸出が不振であるため景気全体では改善の兆しが見えない」との分析を発表している。第2四半期の韓国銀行の統計では民間の建設投資は史上初めて50兆ウォン(約4兆5400億円)を突破し、全体の投資額116兆ウォン(約10兆5300億円)の42%に達した。

 建設投資がGDP成長に寄与する割合は2000年から14年にかけ平均5.3%だったが、その後上昇し続け、昨年の第2四半期に9.1%、第3四半期(7−9月)に32.1%と急増し、今年の第1四半期には42.9%を記録。今年1−7月の建設業の生産増加率が前年同期比で最高21.4%に達する一方で、建設業以外の産業の増加率が2−5%にとどまったことが建設投資の寄与の割合を押し上げた。
(引用ここまで)

 ……ああ、これはもう完全に依存症ですわ。
 あれだけ輸出が不振でありながら、経済成長は思いのほか高い数字を残しているのですよ。
 去年からの韓国の四半期毎成長率を見てみましょうか。

2015 1Q 0.8%
2015 2Q 0.3%
2015 3Q 1.2%(6四半期ぶり1%台)
2015 4Q 0.6%
2016 1Q 0.5%
2016 2Q 0.8%

 で、これに記事中にある寄与率に加えて、韓国版記事にあったものも持ってきてざっくりと見てみましょう。

2015 1Q 0.8%(4.2%)
2015 2Q 0.3%(9.2%)
2015 3Q 1.2%(32.1%)
2015 4Q 0.6%(35.5%)
2016 1Q 0.5%(42.9%)
2016 2Q 0.8%(51.5%)

 ……やべえ。これは本気でやばい。
 去年の第3四半期が1.2%でポジティブサプライズだったのですが、その理由の大半が住宅建設によるものとされていました。
 その頃から極端に建設部門への依存がはじまっていたということですね。

 何度か書いているように、韓国の人口ボーナスは今年で終了して人口オーナス期へと入ります。
 つまり、労働人口が減少をはじめて不動産の実需が減少していくのです。
 それもかなり急速に。

 というのもベビーブーマーが引退をはじめるのです。
 彼らが引退して給与収入がなくなると当然、貯蓄の切り崩しや(所有していれば)不動産からの収入がメインのものとなり、新規の不動産投資投資は抑えられます。
 そんな中、どうやってこのドーピングとも言えるような建設部門依存を維持するのか。

 官製バブルを継続していくしかないのですが。
 それをやったとしたら、ただの問題の先送り。
 将来における破綻の規模を大きくするだけです。

 うまく建設部門から輸出部門への切り替えをやっていくしかないのですが、世界経済はまだまだ当分は不調さを堅持しそうな様子。
 韓国内に新しい経済のエンジンがあるというわけでもなく。
 家計負債はGDPとほぼ同額でもはや枠の余裕がそれほどあるとも思えない。

 ……これはもう詰みだわ。
 パク・クネはあと1年半の自分の任期中に建設バブルが破綻を迎えないように祈ることしかできそうにないですね。