日本側の「感性的な措置」期待 慰安婦問題で=韓国外交部(聯合ニュース)
岸田文雄外相「追加措置は一切合意されていない」 安倍首相の謝罪の手紙を否定 (産経新聞)
韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は29日の定例会見で、旧日本軍の慰安婦被害者に安倍晋三首相の名前で謝罪の手紙を送るよう求める要請書を日本の民間団体が内閣府に提出したことと関連し、「日本側が被害者の心の傷を癒やす感性的な措置を取ることを期待している」と述べた。

 韓国政府が慰安婦被害者に対する日本側の「感性的な措置」について言及するのは初めて。

 日本政府が昨年末の合意に基づいて拠出した10億円を慰安婦被害者に支給するといった合意履行の過程で、謝罪の意を示す追加の措置が必要との立場を示したものとみられ、日本側の反応が注目される。
(引用ここまで)
 岸田文雄外相は30日午前の記者会見で、慰安婦問題の日韓合意に関連し、韓国外務省報道官が「日本側に追加的な措置を期待する」と述べたことについて「日韓合意の着実な実施が重要だと日韓で一致している。日韓合意は昨年12月に発表されたとおりで、それ以上でもそれ以下でもない。追加的な措置については一切合意されていない」と否定した。
(引用ここまで)

 例の慰安婦合意によってできた財団から「安倍総理から慰安婦宛のお詫びの手紙を書いてくれ」という依頼があったというエントリを書いていますが。
 あれはまだあくまでも「財団からのお願い」というレベルであったのですよ。
 先日、管官房長官の定例会見でも同様に「慰安婦合意ですべて終わっている」という話をしていましたが、「正式な依頼がきた場合はどうするのか」という問いに対しては「仮定の話には答えかねる」という返答でした。

 こうして韓国の外交部報道官が「感性的な追加措置」(=お詫びの手紙)を求めると定例会見で述べたということは、韓国政府としても正式に依頼があったということですね。
 で、その正式な依頼に対して日本政府はきっぱりと「NO」を叩きつけたと。

 いいですね。
 これこそが合意があったということを白日の下にさらした効果というものです。
 河野談話のように密約で「これで最後にする」なんて話をしても無駄だったのですよ。どこにも証拠がない。
 むしろ逆用されて窮地に立たされたわけです。

 公の場で「最終的かつ不可逆的に解決することに合意した」と述べることができたからこそ、こうしてきっぱりと断ることができる。
 フライブルク市から慰安婦像建造が拒否された件も少なからずこの合意の効果があったのではないでしょうかね。
 これに対してどう韓国側のリアクションがあるかはまだ分かりませんが。
 まあ、手詰まりですわな。
 次の政権でなんらかの方法でちゃぶ台返しをしてくるのか、それとも大して生存者もいないことからフェードアウトさせていくのか。
 どっちにしても日本側としては「すでに終わった話」と扱えるのですけどね。