「ギャラクシーノート7」の電源切って=サムスン(BBCニュース)
サムスンは、「消費者の安全を最優先する」ため、事実関係を調査する間は、「世界中の全キャリアと小売提携業者も、ギャラクシーノート7の販売と交換を停止するようお願いした」と発表。「元のギャラクシーノート7や交換機を持っている消費者は、ただちに電源を落として使用を中止」するよう求めた。

8月に発売された「ノート7」は電池が爆発するという報告を受け、9月には250万機を対象にリコール(無償回収・修理)を行ったが、交換後の製品でも発火・発煙の報告が相次いでいた。

隠そうとするからばれるんだとよく言われる。そしてサムスンと「ノート7」についても、まだ危険だと認めるのが遅れたため、積極的な対策は追いつかなかったようだ。

これはもはや「ノート7」だけの話に留まらない。サムスンの幅広い商品ラインを消費者が信用するかどうかの問題で、その信用は……ダジャレ失礼……炎上しているように見える。
(引用ここまで)

 サムスン電子が全世界に向けて「ギャラクシーノート7を使わないようにしてくれ」と宣言しました。
 ここ1週間で複数起きている発火事故を受けての措置とのことです。原因究明はまだだけども、緊急措置としてということでしょうね。

 BBCの日本語記事は英語記事からかなりはしょられています。ただ、最後のだじゃれにもあるようにこれからはブランドイメージに対する問題が大きく取り上げられることになるのでしょう。
 原文ではgo up in smokeで「信頼は(煙のように)消えかけてる」なのですけどね。

 で、そのブランドイメージに対しても原文記事にはけっこう言及がありまして。
 リコール後の「安全なはずの端末」にも発火事故を起こしていることをかなり重要視しています。
 「連鎖的にブランド力が損なわれる深刻な事態のはじまり」という考えの専門家もいる、というように書かれていますね。

 中国は中国製品が支配してしまった。インドにも似たような傾向があります。
 北米とヨーロッパはサムスンの牙城として世界シェア1位のキーポイントだったのです。
 今回のリコールで北米にはかなりのダメージが与えられるんじゃないかなぁ……と予想します。

 何度も繰り返していますが、スマートフォンでできることはもはやそれほど変わらない。
 そして新規需要はほとんどなくなり、買い換え需要が主となっている。そんな中、「買い換えたいけどサムスンは避けようか」という消費者心理を止めることはできない。
 それが具体的にどれほどのダメージになるのか、ということでしょうね。アメリカでのスマートフォンシェアの今年第4四半期、そして来年の第1四半期はなかなかに要注目。

サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点 (文春e-book)
張相秀
文藝春秋
2015/1/25