韓経:「今年2.7%成長難しい…10−12月期が最悪」=韓国(中央日報)
韓国国内の経済専門家の75%は今年は2%台・後半の成長率も達成が難しいと診断した。李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行(韓銀)総裁が13日、「経済の悪材料にもかかわらず今年の成長率予測(2.7%)達成は難しくない」と述べたのとは相反する評価だ。特に「成長率ショック」は今年10−12月期が最悪で、来年上半期まで続くと、専門家らは予想した。

これは韓国経済新聞が経済専門家で構成された「韓経エコノミストクラブ」と「韓経ミレニアムフォーラム」の会員20人を対象に16日に行った緊急景気診断アンケート調査の結果だ。「政府の成長率目標値(2.8%)と韓銀予測値の達成は可能と思うか」という質問に対し、15人は「不可能」と答えた。25%の5人だけが「可能」と答えた。

多くの専門家は今年の成長率が2%台序盤に落ちる可能性が高いと予想した。造船・海運構造改革の余波、サムスン電子のギャラクシーノート7生産中断と現代自動車のストライキによる損失、「不正請託及び金品等授受の禁止に関する法律」(金英蘭法)施行による内需への影響などが重なったという説明だ。

いくつかの悪材料による景気衝撃は今年10−12月期に集中するという答弁が半分に達した。専門家は衝撃が来年上半期まで続くと予想した。サムスン電子と現代車の「ビッグ2」リスクについては、専門家4人に3人は「短期衝撃は避けられないが十分に克服可能」という見方を示した。

景気低迷を防ぐ対策としては「構造改革」を注文した専門家が44%(複数回答)で最も多かった。
(引用ここまで)

 サムスン電子とヒュンダイ自動車の業績が落ち込めば韓国経済が落ち込む。
 このふたつの企業が延びているだけで韓国株式市場の指標であるKOSPIの数値がぐんぐん上昇していた。今回はその逆が起きているわけです。
 サムスンはギャラクシーノート7で、ヒュンダイ自動車は海外のリコールとストライキ。
 それぞれの生産が停滞してしまっている。
 そうするとその下の部品産業もダメになる。韓国政府が慌ててストライキを強制停止させようとするわけです。

 ただまあ、影響はそこまで長くは続かない気がしますね。
 iPhoneであればともかく、Androidユーザーにはメーカーに対してそれほどの忠誠度がない。
 メーカーがどこであろうとも、Androidのスマートフォンであればこれといってやれることは変わらない。
 カメラがきれい、とかはあるでしょうけどもそれは機種毎であってメーカーの特色ではない。
 けっきょく細かい違いはあるにしても、アプリが動かないなんてこたないですから。

 逆にいえばサムスンからの脱出頻度が上がったとしても、その次はまたサムスンになるかもしれないというていど。
 1回の買い換えサイクルは落ち込むので1〜2年という中期的なスパンで見ても厳しいかもしれませんが、長期的にはまだリカバリーが効くレベルかな、と感じます。
 短期的にむしろスマートフォンの巨大工場があるベトナムのほうが辛いかもしれない。
 今回のことであせったりして変な動きを見せると危険ですが、まあそれほどサムスンの立場というものは揺るがないんじゃないですかね。四半期単位でのシェア下落は当然あるでしょうけども。

 ヒュンダイ自動車に関しては、ますます海外生産比率が大きくなるだけ。……ということは路線としてなにも変わらないかなと。
 短期的な損害は少なくないでしょうが、中長期的視点では企業には大きなダメージがない。
 むしろ海外脱出が続くことで韓国経済そのものへ、ボディブローが効いてくるんじゃないのって感じです。

今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え
池田 信夫
東洋経済新報社
2016/4/29