14億円投入した韓国産太陽光無人機、成層圏2回飛行して倉庫へ(中央日報)
夏に「グーグルもできない成層圏90分飛行に成功した」として話題になった韓国航空宇宙研究院(航宇研)の太陽光無人機が倉庫で眠っていることが分かった。(中略)

航宇研は8月25日、大気が薄い高高度で太陽エネルギーだけで飛行する太陽光無人機(EAV−3)が高度18.5キロの成層圏で90分間飛行するのに成功したと発表した。当時、航宇研はEAV−3が世界で3番目に高度18キロ以上の成層圏に入った太陽光無人機だとし、長期滞空太陽光無人機分野で技術的優位を確保することになったと発表した。また、グーグルとフェイスブック、ロシア、中国などが太陽光長期滞空無人機の開発競争をしているが、まだ成層圏飛行には至っていないとし、航宇研の技術優位を強調した。(中略)

しかし航宇研は最初からバッテリー技術の開発はしなかった。太陽光で無人機の動力を作る太陽電池は技術力世界1位の米国のサンパワー、電気を貯蔵するバッテリーは米電気自動車テスラが搭載している日本のパナソニックの製品を使用した。(中略)

さらに航宇研の太陽光無人機は地上で従来の電気システムプラグでバッテリーを充電した後、その力で成層圏まで上がり、日が沈む前に下降を始めたことが確認された。航宇研無人機の最終目標を考えると、成層圏で数カ月間にわたり滞空するためには昼に太陽電池で生産した電気をバッテリーに備蓄し、太陽光がない夜に利用しなければならない。

ある研究所の関係者は「バッテリーや太陽電池を開発したわけでもなく太陽光無人機セット技術を完成したわけでもない状態で研究開発を終了したのは、国家研究開発費を浪費した典型的な事例」とし「太陽光無人機の性格上、航宇研が独自の技術で開発できないのなら、いくつかの関連研究機関が共同で参加して研究するべきだった」と批判した。 (中略)

航宇研の無人機のように特別な成果なく研究開発を終えたり縮小された事例は政府関連の研究院に多い。さらに大統領が主宰する科学技術戦略会議でさえ国内総生産(GDP)に対する研究開発投資比率は世界最高水準だが、これによって未来の産業は創出されていないという指摘がある。
(引用ここまで)

 「グーグルすらできなかった成層圏飛行を成功させた無人飛行機」と誇らしげに報道していたのがこの夏でしたっけね。
 その無人飛行機の実際の姿がこうだった、というお話。

 充電池はパナソニック。
 太陽電池パネルはアメリカのサンパワー社。
 この記事にはありませんが、たしか機体は炭素繊維で作ることで軽量化を実現したとありましたね……東レかな。

 つまり、なにも開発せずにありものを集めて組み立てただけ。
 しかも、地上で充電した電力で成層圏まで飛んで、日暮れ前には降下開始していた。
 成層圏で活動するには「昼間は太陽電池パネルでバッテリーに充電して、夜はそのバッテリーからの電気で飛行する」というサイクルを成立させる必要があるのに、成層圏滞在は90分だけ。
 ……予算さえあれば大学生でもできそうな話ですね。

 なんというか韓国経済、あるいは韓国社会そのものの姿、です。
 既存技術をかき集めて、大したものでないものを「○○ですら実現していない○○を韓国がやってのけた!」って語る。
 でも、そんなことは誰でもできることなので、中国に追い立てられてしまうし、本当の核心技術は日本やアメリカに握られている。
 それが横井軍平氏のような「枯れた技術の水平思考」のように組み合わせの妙を出せていればまだしも、そんなわけでもない。
 MoMAに飾られるような商品もなければ、IEEEマイルストーンで表彰されるような製品もない。

 韓国ウォッチャーとして長く見ているつもりですが、本当になにもないのですよ。
 それでもここまで経済成長できたと、ある意味で誇ってもいいことであるとは思いますけどね。
 韓国人の心情として納得できないのでしょうけども。彼らの中では「世界でもっとも優秀な民族」なので。

『何故』人は何故嘘を吐くのか:ビジネス、経営哲学、研究開発、自己啓発、人材育成、リーダーシップ、マネージメント
石神和哉
住宅総合パートナーズ
2013/1/30