サムスン、「Galaxy Note7」加熱の原因をまだ特定できず--新製品の開発に影響か(CNET)
 サムスンは全世界で「Galaxy Note7」のリコールを発表してから2カ月近くが経過したが、一部の端末で過熱と発火が発生している原因をまだ特定できず、そのせいで次期フラッグシップスマートフォン「Galaxy S8」の開発が遅れているという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間10月23日に報じた。

 サムスンの広報担当者はWSJに対し、「われわれは、最初にこの問題の本質を正しく把握できなかったことを認識しており、今も根本的な原因の特定に献身的に取り組んでいる。これまで通り、当社の最優先事項は顧客の安全を確保し、市場に流通しているGalaxy Note7端末をすべて回収することだ」と述べた。

 WSJによると、過熱および発火の原因を突き止める取り組みが、Galaxy S8に影響を及ぼしているという。エンジニアがNote7の過熱問題の原因究明に取り組んでいるため、Galaxy S8の開発が2週間遅れていると、S8開発チームのメンバーの1人はWSJに伝えた。

 サムスンはNote7の2回目のリコールを実施した後、同スマートフォンの生産と販売を中止することを10月中旬に発表した。
(引用ここまで)

 おや、そういえばマスコミから「バッテリーの設計ミスだ」という指摘はあったもののサムスン本体からのアナウンスはまったくありませんでしたね。
 原因が分かっているのか、それともまだ分かっていないのか。
 分かっていてアナウンスしていないのか、それともアナウンスできずにいるのか。

 最初のリコールが9月2日。北米での公式リコールが9月15日。生産中止決定が10月11日。
 充分な時間があったにも関わらず、サムスン電子からのアナウンスは「バッテリーが原因だったので交換すれば大丈夫」という間違ったものだけ。
 その後、原因に関してはまったくアナウンスなし。リークすらない状況です。

 以前、長期的に見たときにサムスン電子にそれほどのダメージがないだろうと予想したのは、現在は大きな潮目の変わり時ではないということがあります。
 かつてモトローラ、ノキアが没落していきました。
 モトローラはGSMから3Gへの転換期で、ノキアはフィーチャーフォンからスマートフォンへの転換期で、それぞれ強みであったものを捨てきれずにタイミングを逸してしまって2位企業の追撃にあってしまったのですね。
 現状、廉価機への需要は強いもののこれらのような強い潮目ではないので、大きなダメージにはならないだろうと予想をしたのです。

 ですが、このまま原因究明ができずに迷宮入りなんてことになれば、シェアの低下が数パーセントでは済まない可能性も出てきますね。
 いつ爆発するか分からないような携帯電話を持ちたがるようなユーザーはいないわけで。
 記事によれば原因究明のために投入されている人的リソースがS8の開発スケジュールにまで影響を及ぼしているとのこと。
 さて、どうなりますかね。

サムスンの決定は何故世界一速いのか (角川oneテーマ21)
吉川 良三
角川書店
2012/3/10