韓国の低成長くっきり 7〜9月GDPふるわず=製造業マイナス(聯合ニュース)
不動産と補正予算に依存した韓国経済…0%台低成長が固着化(ハンギョレ)
韓国銀行(中央銀行)が25日発表した7〜9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.7%増加した。成長率は4〜6月期(0.8%増)に比べ0.1ポイント鈍化し、4四半期連続で0%台にとどまった。サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の無料交換・返品や自動車業界のストライキで、製造業がマイナス成長となったことが響いた。

 それでも7〜9月期は政府の補正予算の効果や建設投資の増加に支えられたが、10〜12月期は汚職防止のための新法施行による消費の冷え込みなどが本格的に反映される見通しだ。低成長が長引く可能性が高まっている。(中略)

 ただ、政府消費の増加率は、政府の補正予算の執行と健康保険給付の増加で1.4%増と、前期(0.1%増)に比べ拡大した。建設投資は不動産市場の好況を受け、前期(3.1%増)を上回る3.9%の高い伸びを示した。
(引用ここまで)
 0%台低成長が持続していることよりさらに深刻なのは「成長の質」が悪化している点だ。韓銀資料によれば、第3四半期成長率を支えたのは建設投資と政府消費だ。実際、建設投資は前分期対比増加率が3.9%、昨年同期対比増加率は11.9%で最も高かった。政府消費の増加率もそれぞれ1.4%と4.0%でかなり良い実績を示した。憂慮の恐れがあるのは民間消費と設備投資の影響力が過度に小さくなっている点だ。企業の生産活動に関連した設備投資増加率が前分期対比-0.1%、昨年同期対比では-4.5%に終わり、民間消費増加率もそれぞれ0.5%と2.6%に留まった。これは、製造業の成長潜在力が萎縮して家計の消費余力が減っている現実を示している。(中略)

 成長率寄与度を見ても、建設投資と政府消費に依存する経済現実が明確になる。第3四半期GDP0.7%成長に対して、建設投資は0.6%p、政府消費は0.2%p寄与した。結局、補正予算と建設投資効果がなかったならば、成長率はマイナスだったという解釈になる。
(引用ここまで)

 4-6月期の第2四半期の建設投資による成長寄与率は51.5%と過半となったことが話題になりました。
 7-9月期の第3四半期は全体で0.7%成長。
 そのうち、建設投資が0.6p、政府消費が0.2p。その他の全体の寄与度が分からないのでこれだけだと寄与率が75%とか恐ろしい数字になりそうなのですが……。

 建設投資があれだけ「バブルだバブルだ」と叫ばれていて、分譲後半年で1000万円転売利益が得られるほど。それにも関わらず、依存度はさらに増している。
 でも、無限に建設をし続けるわけにはいかない。
 どこかで供給が頂点に達するのは間違いないのです。そこから断崖を落ちるように転がっていくのか、ゆるやかな坂を下りることができるのか。

 たとえソフトランディングできたとしても、これだけ不動産に依存してきて経済成長の牽引車としてきたのですから当分は供給過剰。
 不動産で牽引できているうちに世界経済が回復してくれれば輸出も復活して……という目論見だったのでしょう。
 不動産バブルを形成してきた低金利によって、家計負債はGDPと同じレベルに急成長。もう貸出先にそれほど余裕はないのではないかと思われます。

 この急成長が止まった瞬間が怖いんだよなぁ……と、日本人は骨身に染みて知っているのですけどね。

不動産投資の嘘
大村昌慶
幻冬舎メディアコンサルティング
2016/6/30