【社説】涙ぐんだが権力への未練は捨てなかった朴大統領の談話(中央日報)
国政介入:「APECに誰が行く?」 出席者を決められない韓国(朝鮮日報)
しかし大統領の談話は政治状況をさらに不透明にした。まず、前日の金秉準(キム・ビョンジュン)首相候補が公開的に明らかにした大統領のセヌリ党離党の可能性、国内政治の全権を受けたという主張、内閣改造は与野党・国会と協議するという約束について一言も触れなかった。談話が終わった後、青瓦台の関係者が「金首相候補の発言が大統領の意向」と説明したが、それをそのまま信じる人は少ない。 (中略)

こうした重要で緊急な政治懸案を省略したまま「大統領の任期は有限だが大韓民国は永遠だ」「国民から任せられた責任に空白が生じないようにする」というあいまいな話をした。権力で国を滅ぼしておきながらまだ権力に未練が残っているのだろうか。朴大統領がすべてを手放して国政運営の一線から退いてこそ、国を救出する綱でもつかむことができる。
(引用ここまで)
 今月19日と20日にペルーのリマで開催予定のAPEC首脳会議は今年末最大の国際外交行事だ。(中略)

 しかし、韓国はまだ出席するかどうかさえ通知していない。韓国大統領は1993年に米シアトルで開催された第1回APEC首脳会議以来、23年間にわたり一度も欠かさずに出席してきたが、今回は欠席を検討していることが分かった。この場合、黄教安(ファン・ギョアン)首相が出席しなければならないが、「すでに次の首相が指名されている状況で、もうすぐ辞める首相が大統領の代理として国際会議に出てもいいのか」という批判が出ている。(中略)

 大統領も首相も出席が難しいとなれば、副首相級が代理で出席しなければならないが、経済副首相もすでに後任者が決まっており、社会副首相はAPEC会議の性格に合わないとの指摘がある。政府関係者は「米国も2013年、オバマ大統領が政府閉鎖(シャットダウン)問題によりAPECを突然欠席することになり、ジョン・ケリー国務長官が代わりに出席したことがある。我々も今回、外交部長官の出席を検討する可能性がある」と語った。
(引用ここまで)

 先日、2回目の謝罪会見をしたパク・クネですが、報じられていた内政からの引退は言明しませんでした。ということは、このまま大統領職を続けていくのではという危険性すらもが語られるようになっています。
 昨日の大統領辞任を求めるデモはあの記者会見を受けて、よけいに参加人数が増えたという感じですね。
 警察発表で4万5000人、主催者発表で20万人の参加者があったそうです。
 韓国国内のデモとしてはなかなかの規模。でもまだ牛肉デモの勢いには達していない感じかな。 

 光化門広場で行われたデモだったのですが、セウォル号遺族会のテントやイエローリボンもそのまま撤去されずにデモは行われていたようです。まあ、どうせ主催は同じような連中でしょうし。
 画像は聯合ニュースから。

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 でもって今月中旬に予定されているAPECには韓国から誰が出席するのかが問われていると。
 パク・クネが出ても意味がない。
 かといっていまの首相も、次の首相候補がいる状況で意味がない。外交的にも非礼。
 経済副首相も同様。

 で、外交部長官(外務大臣)のユン・ビョンセが派遣されるのではないかという話。「アジア太平洋経済協力」の場にユン・ビョンセねぇ……。
 世界経済がちょっと上向くかもしれないよ、という状況で各国の元首級が集まる会議にユン・ビョンセ。
 まあ、韓国の現状をうまいこと現している気はしますね。

日本人として知っておきたい外交の授業 PHP文庫
中西 輝政
PHP研究所
2015/8/31