【コラム】安倍首相の経済リーダーシップがうらやましい=韓国(中央日報)
【コラム】アベノミクスの成功と韓国政治(朝鮮日報)
【寄稿】苦言に耳を傾ける安倍首相、意見を求めない朴大統領(朝鮮日報)

 いま、韓国で安倍総理の株が上がりっぱなしなのです。
 いわく「アベノミクスは賛否があるが少なくとも一貫してやることを見定めている」、「安倍総理はさまざまな人に会い、周囲からの意見を吸収している」。「外交方針は確固としておりアメリカもパートナーとして認めている」云々と。
 その結果として2021年まで安倍政権は続くのではないか、という予測がされています。

 もちろん、これは本当に評価しているというわけではなく、パク・クネの愚かさを揶揄するために「あの極右日本の安倍総理ですらこうしてやるべきことはやっている。それなのに、我が国の大統領ときたら……」という話になっているのです。

 韓国人としても、そんな高望みはしていないと思うのですよね。
 ノ・ムヒョンほど素っ頓狂ではなく、イ・ミョンバクのように地に足のついていない政策を繰り返すようでもなく、パク・クネのように傀儡ではない。
 普通の手腕を持った普通の政治家に地に足のついた政策を実行してほしいというていどのものでしょう。
 でも、そんな人材はいないのですね。

 まあもしかしたら人材はいるかもしれない。
 でも、違法な利益供与をせずにはいられない人材は存在しないのです。ウリとナムに抗することができる人間がいない。
 今回のパク・クネの国政介入に関して、俯瞰してみればこれまでの大統領が数限りなくやってきた「身内が違法な利益供与を受けて国政介入する」というパターンとなんら変わらないのです。
 ムーダンがどうこうとか、チェ・スンシルの愛人がどうこうとかなっているので話が派手になっているだけで。

 朴正煕だけはウリとナムから離脱できていた、という話です。
 それ以降の全斗煥からこっち、退任後にまともな余生を過ごせた人物が存在しない。すべての元大統領がなんらかの形で裁きを受けている。
 あえていうならイ・ミョンバクはまだ本人のところまでは累が及んでいませんかね。これからはまだまだ分かりませんが。 

 そうなることが韓国人の器の限界でもあるということです。
 政治家は往々にして国民の鏡であると言われますが。このていどの政治家が国家元首として君臨しているのですから、このていどの国民なのですよ。
 「国民が未開だから、国も未開なのでは」というチョン・モンジュンJr.のセリフがそのまま適用されるわけです。
 この言葉もまた真実を語りすぎてしまったので、チョン・モンジュンが謝罪させられるという事態になったのですけどね。 

総理 (幻冬舎単行本)
山口敬之
幻冬舎
2016/6/8