慶尚北道「三国遺事」木版化事業、専門家らが討論会(朝鮮日報)
 まず、三国遺事木版事業の諮問委員長を務める盧重国(ノ・ジュングク)啓明大学名誉教授(韓国古代史)が、基調発表で「三国遺事慶尚北道本は朝鮮王朝初期本を底本として、書写・板刻・印出の過程で発生した誤字・脱字や欠けた部分を正し、国名・王名を補完し、年号・干支を一致させるなど体系と統一性を付与するもの。制作過程で生じた誤りを修正するだけで、著者・一然僧侶の編さん意図はそのまま表すというのが大原則」と語った。三国遺事に引用された資料の原文を木版に反映させ、必要ならば10行21字という木版のスタイルを変更して、115枚という木版の数も増やすことがあり得る−という当初の方針は撤回したと語った。木版の原型はそのまま維持して、原文と対照した結果については、現在判読が不可能だったり明白に誤っていたりする部分のみ反映し、大部分は訳注作業に反映するという。

 三国遺事をかなり改めて「完成本」「定本」を作ろうとしていた構想が「校勘本」へと大きく方向を変えたことに伴い、5日の討論会は、慶尚北道本を木版化すべきかどうかに焦点が合わせられた。出席者の多くは、木版化に否定的だった。河日植(ハ・イルシク)延世大学教授(韓国古代史)は「学習や研究に役立つ新版本を作るのなら、分量の問題があるので木版に刻むのは不可能」と語った。林在海(イム・ジェヘ)安東大学教授(民俗学)は「一然僧侶の精神を継承するのであれば、三国遺事の現場を調査して写真に撮り、eブックにするのがいい」と語った。
(引用ここまで)

 うーむ。韓国人が大好きな「正しい歴史」というものが透けて見えてくるお話です。
 ちょっと恐ろしい話なのですが……うまく伝える自信がない。

 三国遺事は史書の一種でして、正史の三国史記に対して伝承等を含めた雑多なものを取り上げているのが特徴です。
 檀君神話を取り上げていることもあって史書としてはかなり怪しげなものなのですが、資料的価値は高いので三国史記を補佐するような立ち位置の歴史書ですね。

 古い本ですから、写本で書き間違いや欠字等があるわけです。研究でそれを補おうといういうのはまっとうな考えなのですが。
 その研究を元にして木版本を新たに作り、「正しい三国遺事」を作り上げてしまおうとしていたのですね。

 韓国では日本に対してなにかというと「正しい歴史認識」を求めてくるのですが、彼らの中には「唯一無二の至高の歴史認識」というものが存在するのですよ。
 で、そのためであれば新たな底本を21世紀に作ってしまっても構わないという考えなのですね。 
 彼らのいうところの正しい歴史のためであれば、その他のものは切り捨てても構わないという認識が透けて見えているのですよ。
 自らの国定歴史教科書に「正しい歴史教科書」と名付けてしまうのも、「韓国には輝かしい歴史があった」という嘘を広めるための学会に「未来へ向かう正しい歴史協議会」って名付けるのも根っこは同じ。

 さすがに「間違っている王の名前や干支を補正して完全に新しい木版本」を作り上げるという作業自体は撤回されたようですが。
 こうした野望を韓国人が持っている、ということを日本人は認識しておいたほうがいいのですよね。
 ……歴史好きじゃない人にはいまひとつ、この恐ろしさが伝わっていない気がするなぁ。

本当は怖ろしい韓国の歴史
豊田隆雄
彩図社
2015/2/10