朴槿恵は父親の祖国である日本のために死ぬ覚悟を決めたようだ」城南市長が強く批判(ハンギョレ)
 23日、韓国と日本が軍事情報の直接共有のための軍事秘密情報保護協定を締結し、激しい非難の嵐が起こる中、野党の大統領候補でもある京畿道城南市(ソンナムシ)のイ・ジェミョン市長が「売国の現場」として強く批判した。

 イ市長はこの日昼、自分のフェイスブックを通じて「売国の現場を目撃する気持ちは無残なものだ。軍事的側面から見ると、依然として日本は敵性国家であり、日本が軍事大国化する場合一番先に攻撃対象になる場所は朝鮮半島であることは明らかだ。それなのに日本の軍隊を公認する軍事協定とは…」と惨憺たる心境を伝えた。彼は特に、朴槿恵(パク・クネ)大統領が国民の退陣要求と国会の弾劾手続きが進められているにも関わらず、この協定の締結を強行したことについて「どうやら朴槿恵は父親の祖国である日本のために死ぬ覚悟を決めたようだ。死ぬ覚悟の売国奴にはどうすることが正しいだろうか」と問いかけもした。

 イ市長はこの日、韓信大学国際関係学部の特別講演でも「この協定が持つ意味は、日本軍が朝鮮半島に第一歩を踏み出す契機になるということだ。すべての国民が反対しているのに政府が協定を結んだ。日本は過去の侵略に対しただの一度も反省や謝罪をしていないのに、協定を締結したことは過ちだ」と糾弾した。
(引用ここまで)

 パク・クネが弾劾→罷免となるのか、あるいは辞任になるのかはまだ不明ですが。
 韓国の大統領選挙は1年近く繰り上げて行われるのは間違いないでしょう。
 で、その大統領選挙は今回の国政介入事件の反動で、革新政権になるであろうことも間違いないところ。
 パク・クネの後継になるのではとされていたパン・ギムンが一気に支持率を落としているのはその象徴ともいえる現象ですね。

 その革新勢力の中でも新進とされているのが、このイ・ジェミョン城南市長。
 こうしてパク・クネに対してぶった切るコメントを出すことで話題をかっさらおうとしていますね。
 これからの大統領候補はどれだけパク・クネに対してエキセントリックな対応ができるかの競争になることでしょう。

   韓国の大統領選挙は原則として易姓革命なので、どれだけ前任者をこき下ろすことができるのかも大きなポイントになるのです。
 パク・クネも前任のイ・ミョンバクに対して、選挙前からさんざん否定的なことを言い続けてきました。最終的に「私が大統領になっても収賄で牢に入ったイ・ミョンバクの側近や兄に特赦を出すことはない」と言い切って、「わたしはイ・ミョンバク一派ではない」というアピールをしたものでした。
 慌ててイ・ミョンバクが任期最後に側近に対して異例の特赦を出しましたが、さすがに実兄まで牢から出すことはできなかった、なんてこともありましたね。

 たとえば韓国の国会にはチェーンソウが持ち込まれたり、挙げ句の果てには催涙弾が投げられたりもしていましたが、あれも「私はこうやって活動しているぞ!」というアピールなのですよ。……いや、ホントに。
 それと同じくらいの、あるいはそれ以上のアピールをするようになるのでしょうね。
 全身にろうそくを纏ってデモに参加するとか、慰安婦像の前で土下座して「あなたがたの恨はこの私が晴らします!」って叫ぶとかそういった手法に出るのではないかと思われます。
 今回のこの突飛なコメントや行動もその前段階に過ぎないのですね。

週刊ニューズウィーク日本版「特集:怒れる韓国」〈2016年11/29号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2016/11/22