週刊ニューズウィーク日本版「特集:怒れる韓国」〈2016年11/29号〉

 2週間前のニューズウィークがちょうどいまの韓国を現していると思って、だいぶ遅れましたが感想なども。
 3本の特集記事、特に1本目のルポで語られているのは「韓国がポストパク・クネを描いていない」という話。
 とりあえず「手段を問わずにパク・クネを大統領職から下ろす」までは野党である共に民主党も、そして国民の党も、韓国国民にも共通した目的。
 では、それが達成できた現在、どうするのか。

 なんの展望図も描けていないのですよ。
 ここまでは共闘してきた野党も、来年行われるであろう大統領選をにらんで党争を繰り広げることでしょう。
 大統領代行となっているファン・ギョアンに対しても攻撃を加えることでしょう。

 100万人とも200万人ともいわれる「ろうそくデモ」の圧力で、ついにパク・クネを大統領から引きずり下ろした。
 悪の象徴は彼らの軍門に降ったのです。
 まるで「パク・クネさえ引きずり下ろすことができれば、韓国にはバラ色の未来が訪れる」というような共同幻想を抱いていたのですね。

 でも、実際にはなにも終わっていないし、なにもはじまってもいない。
 ただ単に大統領職が停止されて、首相が大統領代行をするというだけ。
 こうしているうちにも国政は停滞して、救える企業も放置されている。
 だけども国会周辺でデモをしていた連中は「マンセー! マンセー!」と大騒ぎ。

 むしろ韓国の漂流はここからはじまるのです。

週刊ニューズウィーク日本版「特集:怒れる韓国」〈2016年11/29号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2016/11/22