[インタビュー]「国民だました『韓日合意』は無効…諦めなければ正義は訪れる」(ハンギョレ)
 「昨年12月28日、韓日合意のニュースを聞いた瞬間を絶対に忘れられません。その日から2日間、何ものどを通りませんでした。日本軍慰安婦被害者が数十年間積み上げてきたものを、政府が一瞬で台無しにしたのではありませんか。どうしてそんなことができますか?」

 今月24日、ソウル麻浦区(マポグ)の戦争と女性人権博物館で会ったチ・ウンヒ「日本の性奴隷諸問題解決のための正義記憶財団」(正義記憶財団)理事長(写真)は、改めて義憤を隠せなかった。市民たちもまた「12・28合意」に憤りを覚えていた。合意の見返りに日本大使館前の少女像撤去を要求したという話を聞いて、大学生たちは24時間少女像を守り、水曜集会には数千人が殺到した。正義記憶財団は怒れる市民たちの募金で作られた。 (中略)

 博物館に設置された少女像の前に座ってチ理事長は、断固とした声で「韓日合意」の無効を主張した。  チ理事長は韓日合意を「嘘と欺瞞の上に積み重なった合意」と定義した。「政府は韓日合意の発表直後『政府は最善を尽くした』、『日本政府が謝罪した』などの嘘で国民を騙しました」

 最近、12・28韓日合意を朴槿恵(パク・クネ)大統領が独断で決めたという疑惑が、ハンギョレの報道によって提起された。主務長官であるユン・ビョンセ外交部長官が「3カ月間だけ時間の余裕を与えてもらえたら、改善された合意を導いてみせる」と朴大統領に要請したが、受け入れられなかったということだ。外交部はこのような疑惑を否定したが、チ理事長は依然として疑念を振り払えないと話した。彼女は「最近の時局を見ていると、その合意も朴大統領がしたのか、それともチェ・スンシル氏がしたのかも、分からない。 誰と相談したのか、疑わしい」としたうえで、「韓米日の軍事・安保協力強化のために生贄に捧げられたのが、韓日軍事情報包括保護協定とTHAAD(高高度防衛ミサイル)、そして慰安婦被害問題ではないだろうか」と指摘した。

 政府が設立した「和解・癒やし財団」は最近、日本が差し出した拠出金を被害者ハルモニ(おばあさん)23人に現金で支給したという。支給額が6000万ウォン(約580万円)、4000万ウォン(約380万円)などとまちまちであり、差等支給の疑惑も浮上した。「差等ではなく、分割支給するためにそのようにした」と財団側は否定した。

 チ理事長は「ハルモニたちにいかなる基準に基づいてそのようなことをするのか、あきれ果てる限りだ」とし、「ハルモニたちの状況を利用したものとみられる。ハルモニたちにこの癒やし金をどう説明したのかも分からない。一部の被害者たちが癒やし金をもらったとしても、日本に謝罪と賠償を要求をするのに、問題になることはないと考えている」と語った。
(引用ここまで)

 弾劾案成立前のインタビューですが、チェ・スンシルが関与したかもしれないので慰安婦合意を認めるわけにはいかないという、正義記憶財団の理事長の主張。
 正義記憶財団は挺対協によって設立されたもので、韓国政府が設立した「和解・癒やし財団」に対抗する位置づけの財団です。
 主な事業のひとつとして「日本にいやがらせをするための慰安婦像建立」を掲げています。

 当然のこと、去年年末の慰安婦合意には完全に反対の立場。
 挺対協配下の慰安婦以外が受け取っている拠出金を「強制送金をはじめた!」と糾弾していたことからもそれが理解できると思いますが。

 というわけで、そもそもが慰安婦合意に反対の立場だったのですが、チェ・スンシルゲートでその裏付けができたというくらいの勢いになっているのですね。
 悪の権化であるパク・クネによって決められた合意を受け入れるわけにはいかないというのが彼らの基本的な立場になるのでしょう。
 これまでは「慰安婦本人が賛成していない」とか「事前に聞かされていなかった」ってことを論拠にしていましたが。それでなくても易姓革命の国ですから、最高の論拠が得られたくらいに思っているのでしょうね。

 誰が関与していようが関与していまいが、あるいは誰が次の元首であろうと知ったこっちゃないのですよ。
 二国間で決めたことだけが実際なので。
 「最終的かつ不可逆的に解決された」はずの事項を「無効だ!」って持ち出してきたら、外交的にどうなるか。なかなかの見ものとなるでしょう。

 それが分かっているからこそ、共に民主党は若干退き気味のニュアンスで語りはじめたという部分はあるかもしれないですね。
 合意文に「不可逆的に解決」って書かれたことから、直後に朝鮮日報は「何度も信頼を破るような相手に使うような言葉だ」って言っていましたが。
 「不可逆的」って書いてですらこうなるんですから、まさに韓国にはぴったりの言葉であったということです。

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ワック編集部
ワック
2016/11/4