約2割「自分は社会的最下層」 将来も悲観=韓国統計(聯合ニュース)
【社説】韓国人の半分が途切れた階層間移動はしごに絶望する(中央日報)
韓国統計庁が12日に発表した統計資料によると、所得・職業・学歴・財産などから社会における自身の位置がどこに属すると考えるかについて、6分類中の最下層に属すると答えた回答者が1994年には12%だったが、昨年は約20%に増加したことが分かった。一方で、中間層に属すると答えた人の割合は60%台から53%に下がった。

 位置が高まる可能性について悲観的に考える人が年々増えている。努力によって個人の社会的な立場が高まる可能性について、肯定的にとらえている人は1994年には60.1%だったのに対し、昨年は21.8%に落ちた。否定的にとらえている人は5.3%から62.2%に上昇した。
(引用ここまで)
昨年を基準に、子供世代の階層間移動の可能性について尋ねる質問に対し、すべての年齢で2人のうち1人が「悲観的」と答えた。10年前は10人のうち3人だった「悲観的」という回答がなんと5人へと急増した。このような内容で昨日、韓国統計庁が発表した「韓国の社会動向2016年報告書」は「土のさじ(貧しい者は貧しいままという意味の新造語)」だの「ヘル朝鮮」だの自嘲的な表現がわけもなく出てきたのではなく、国民が感じている韓国社会の断面を映しているものとみるべきだ。若いほどより悲観的という事実は衝撃的だ。30代の国民10人のうち6人が「私の子供は階層間上昇移動が難しいだろう」と答えたが、未来世代はいくら努力しても両親程度の暮らしも営みにくいだろうというあきらめに陥っていることを表わしている。

それなのに、国家を率いる政界と政府は適切な対応ができなかった。朴槿恵(パク・クネ)大統領はこれに先立ち、光復節祝辞で「自己卑下と悲観、不信と憎しみは決して変化と発展の動力になれない」と話して批判を受けたことがある。このように現実とかけ離れた朴大統領の認識も、最近国民が広場のろうそくを灯している背景の一つだとみていいだろう。
(引用ここまで)

 全韓国人の2割が「自分は社会の最下層に位置している」と考えている。
 これは怖い。
 実際に統計上に最下層にいるかどうか、というのはあまり関係ないのです。
 自己認識上で「自分は社会的最下層に位置している」という考え自体が危険。そして、そう考える人間が韓国で10年ちょっとで12%から20%に上昇した。
 かくして、チョン・チャンハンは靖国に向かいキム某君はシリアのIS支配地域に向かったというわけです。

 なぜなら、その最下層に落ちたが最後、「階層間移動はしご」がないから。
 あったとしても、そこにたどり着くまでにTOEICで800点以上、サムスン電子なら900点以上が必要。もしくは公務員になるくらい。
 それ以外にはスポーツ選手になるか、芸能人になるかくらいしか手はない。

 だからこそ若者の多くがろうそくデモに向かったという部分もありますかね。
 悪いのはパク・クネや一部の財閥だけであって、韓国人は優秀であるという前提は崩れていない。
 いまの政府だけが問題なのであって、そこさえ正せばなんとかなる。

 ま、一種の現実逃避だったのですね。
 でも、「世界4大革命を達成」しちゃったものだから、高揚感に包まれている。
 もっとも、なにも変わっていないのが現実なのですが。

爆発する韓国経済 (Voice S)
室谷克美
PHP研究所
2016/11/28