鳥インフル:ずさんな防疫実態、韓国各地で報告相次ぐ(朝鮮日報)
鳥インフル拡大阻止へ 防疫規則違反などに厳罰=韓国大統領代行(聯合ニュース)
 韓国各地の鶏やカモ農場などで鳥インフルエンザの感染が相次いで確認される中、一部の自治体では政府が定めた感染対策指針が守られていなかったことが分かった。 (中略)

 例えばある郡では感染が確認された際、郡庁に設置が義務付けられている対策本部を書類上では立ち上げていたが、実際は活動をしていなかった。また感染が確認された農家から3キロ以内に設置しなければならない「拠点消毒施設」の設置を怠り、その一方で感染現場から20キロほど離れた別の養鶏施設内にあった消毒施設を「拠点消毒施設」に指定していたという。国民安全処はこの郡に対し、責任者の厳重注意と担当者の懲戒処分を命じた。

 また別の市では感染が確認された農家周辺に消毒場を複数設置したが、その後、別の地域に新たに消毒場を設置する際、先の消毒場のうち2カ所を設置から6日後に撤去した。人手不足を理由に、最初にあった消毒場の担当者を新たな場所に行かせるためだった。この市は担当者の増員を怠ったことや、車両などの移動制限がずさんだったことについて国民安全処から指摘を受けた。

 さらに別の郡では、24時間体制が義務付けられている消毒場運営指針を守らず、夜間には消毒を行っていなかったことが分かった。国民安全処によると、この郡の数人の担当者は消毒場の持ち場から離れ、周辺の飲食店で夜食を取っていたという。また別の地域では移動中止命令を守らず、トラックを使って飼料の運搬を行っていた
(引用ここまで・太字引用者)
 黄氏は家禽(かきん)飼育農場関係者や防疫担当の公務員が防疫規則の順守を徹底しなかったため鳥インフルエンザを拡大させた懸念があるとして、拠点消毒施設の未設置や農場出入り車両の洗浄・消毒の不履行などを具体的に挙げた。鳥インフルエンザ感染が確認された農場で、感染疑いを届け出る直前に鶏と鶏卵が出荷された事例もあるという。
(引用ここまで・太字引用者)

 ……ああ、やっぱりね。
 前回のエントリ でちらと「口蹄疫のときは処理場に養豚農家が殺到して感染拡大を手助けした」という話を書きましたが。
 おそらく今回もそれをやっているのだろうな、と感じていたからなのです。

 鳥インフルエンザは基本的によほどの濃厚な接触がないかぎり、人間には感染しません。
 しかし、鳥同士であれば簡単に感染するのですよ。特に今回はH5N6という高病原性、つまり発症率が高くウイルスの数が爆発的に増えるタイプのもの。
 H5N6を強毒性と言っているところもありますが、高病原性と強毒性の違いも分からない輩か、煽ってPVを稼ごうとしているクズサイトのどちらか。

 その高病原性、すなわちウイルスの数が多いタイプであるにしても封じ込めを真面目にやっているにしては感染拡大のペースが早すぎると感じていました。
 日本では渡り鳥とそこからと思われる感染以外、いまのところ報告例はありません。養鶏場から養鶏場への感染と思われる例はいまのところないのです。
 でも、韓国では渡り鳥から感染したとは思えない例が複数あります。おそらく、こういった移動中止命令を無視したり、出荷したりでウイルスをばらまいているのでしょうね。

 おっと、農水省の報告マップがアップデートされていたのでそっちも掲載しておきましょう。
korea_hpai

 現在、農水省のサイトによると韓国において家禽(養鶏農家等)での確認件数は134件。237農場で981万7000羽が殺処分。野鳥での検出は23件。
 日本では家禽での感染は4戸。渡り鳥等からの発見事例は41件と韓国よりも多いにもかかわらず。 

  公がない、そして学がないというのは恐ろしいことですわ。

「リング」の原作者がこんな本を書いていた。
なぜ勉強するのか? (SB新書)
鈴木 光司
SBクリエイティブ
2006/12/11