韓進海運は「清算不可避」、会計法人が報告書(朝鮮日報)
韓国政府の中途半端な構造調整、海運6大強国から辺境に墜落(中央日報)
 韓国の会計事務所大手、三逸会計法人は13日、経営破綻した韓国海運大手、韓進海運について、存続は不可能だとする内容の報告書をソウル中央地裁破産部に提出した。  三逸は今年9月、韓進海運が法定管理(会社更生法適用に相当)下に入った後、再建すべきか清算すべきかを判断する監査作業を裁判所の要請で進めてきた。三逸は韓進海運の清算価値(企業を清算した場合、債権者が受け取れる金額)を1兆7900億ウォン(約1770億円)と試算。これに対し、存続価値(事業を存続した場合の企業価値)を「算定不可」とする結論を下した。  三逸関係者は「アジア・米州路線と専門人材などを売却、解雇した状況で、韓進海運が企業として存続した場合の価値を算定することは不可能だ」と指摘。裁判所関係者は「資産売却、債務弁済作業が完了すれば、最終破産宣告を下すことになる」と説明した。  裁判所によると、現在の帳簿上、韓進海運の債務総額は3兆5000億ウォンに達する。しかし、一連の物流混乱による損害賠償訴訟などを考慮すると、債務はさらに膨らむ可能性が高い。裁判所は残された1兆7900億ウォンの資産で債務の清算を進めなければならない状況だ。 (中略)

 韓国の遠洋海運業の開祖で、わずか4カ月前まで韓国トップ、世界7位の海運会社だった韓進海運が設立40年目で歴史の中に消え去ろうとしている。(中略)

 韓進海運関係者は「1990年代初めまでは、外国に行くと『コリア』は知らなくても『ハンジン(韓進)』は知られていた。韓国を代表する企業がわずか1年でむなしく崩壊したなんて信じられない」と語った。
(引用ここまで)
これで数百隻の韓国船舶が大洋をかき分けた姿は歴史の中に消える。現代商船も完全な海運同盟を結ぶことができず、世界6大海運強国だった韓国の地位はあっという間に辺境国水準に墜落した。
(引用ここまで)

 9月頭の時点で楽韓Webで「世界の海運事情に一時的な混乱は生じても、年内に終息する」って書きました。
 当時、コンテナ船が差し押さえられていて、荷主が「どうすればいいんだ!」って叫んでいた状況でした。
 イギリス人女性のパフォーマーが乗りこんだ船は差し押さえを回避するために海上に浮かんだままになっていたりもしましたね。
 それでも年内での終息はほとんど見えていたのですよ。

 韓進海運の黄金路線だったアジア−北米ラインを他の海運会社が買い取り、プレイヤーが少なくなったことで運賃が上昇して他の海運会社にとっては恵みの雨になった。
 ざっくりと考えていたシナリオ通りにはなりました。
 そういえば、韓進海運が持つ最後の資産ともされていたロングビーチターミナルは現代商船が買収する意向ともされていたのですが、スイスの会社に買収されるそうです。
 当初は現代商船との合併もありえるかなーとちょっとだけ思っていたのですが、現代商船側の体力がなかったということですね。

 世界経済が停滞している中で、海運業はだぶついていたので潰れるべき企業が潰れたというだけの話でもあるのですが。
 この韓進海運の精算は倒れつつある韓国経済ドミノ倒しの3番目か4番目のドミノってくらいなものです。
 最終的に行き着く先は不動産の暴落であると楽韓さんは見ているのですが、実際にどうなるかはまだまだ不明の部分も多いですね。
 そこへ至る銀行への圧力にはなるかもしれないなぁ……というていどでしょうか。
 ただ、今回の精算へのシナリオは見えていました。

  これからまだ「韓進海運を潰すなんて!」みたいな一波乱があるかもしれませんし、実際の精算は年越しになるのでしょうけども。
 事業継続の価値なし、精算しかないというこの報告書提出をもって年内終息とみてもいいんじゃないですかね?
 ちょっとだけドヤ顔してもいいと思うのですけども(笑)。

さらっとドヤ顔できる 草花の雑学 (Panda Publishing)
北嶋廣敏
Panda Publishing
2015/3/30