【社説】史上最悪の鳥インフル被害が映す「失敗した国」韓国の姿(朝鮮日報)
 鳥インフルエンザが韓国国内に広がり、ニワトリ・アヒルの殺処分数が2000万羽を超えた。ニワトリの価格が跳ね上がり、鶏卵不足のため航空便で緊急輸入まで推進することになった。同じころ鳥インフルエンザが発生した日本では、発生件数が6件にすぎず、殺処分も102万羽にとどまっているのとはあまりに対照的だ。 (中略)

 韓国で政府レベルの対策会議が開かれたのは、鳥インフル発生から丸2日が過ぎた後だった。車両・人手による家禽類の移動を一時的に禁止する命令は3日後に下され、1週間後にようやく、警報を「警戒」のレベルに引き上げた。最高レベルの「深刻」に格上げしたのは、1カ月が過ぎてからだった。決められた基準に従ったとはいうが、農家の反発を恐れた農林水産食品部(省に相当。農食品部)が様子見をした、という指摘は多い。日本と異なり、韓国はコントロールタワーも農食品部に任せた。

 黄教安(ファン・ギョアン)首相は、鳥インフルが発生してから10日後に、ようやく防疫対策状況室を訪れた。「1カ月」対「即時」(韓日がそれぞれ最高レベルの警報発令にかけた時間)、「10日」対「2時間」(国政の最高責任者が鳥インフル対策の取りまとめにかけた時間)という差が、「2000万」対「102万」(殺処分数)という大変な結果の違いを生んだ。 (中略)

 鳥インフルエンザが発生したらどうすべきかは、みんな知っている。日本では、その通りにやった。韓国は適当に、いい加減にやった。鳥インフルが拡散しようと、そうでなかろうと、カネを手に入れようとした。これに政府が迎合した。失敗が続いても、教訓にしていない。史上最悪の鳥インフル感染に、あらためて「失敗した国」の姿を見た。
(引用ここまで)

 セウォル号の沈没事故からこっち、「これから我々もマニュアルを遵守する社会にならなければ」というような話が散々出ていたのですが。
 「日本のようにならなければ」とか言ってましたっけ。その度に「こっち見んな」と思ったものですが。

 あれから2年8ヶ月。
 無理ですよねというのが結論として出たように思います。
 ウリを優先する社会構造を変革できていないのだから、そもそもが無理って話なのです。

 公よりもウリを優先する社会である以上、こういったことがある度に抜け駆けをする人物が出てくる。
 伝染病であろうと災害であろうと事故であろうと同じことで。
 まあ公を顧みないというだけではなく、国民の1/4ともされている文盲率・機能性文盲率の高さも問題なのでしょうけどもね。

 口蹄疫がなくならないのも、鳥インフルエンザの度に大騒ぎするのも、MERSが入ってきたら数人で済まずに百数十人にまで拡がってしまうのも。
 根っこはすべて同じですよ。 

 救急車が来たら道を空けるというていどのことすらできないのだから。
 まあ、もっとも本当にタレントがタクシー代わりに使っていたりもするので「本当に急病人かどうか分からない」という韓国人の感覚もさほど間違ってはいないのですが。

ドンネルの男・北里柴三郎 上
山崎光夫
東洋経済新報社
2003/11/6