鳥インフル:割高な外国の卵を空輸、非現実的な韓国政府の対策(朝鮮日報)
 韓国で高病原性鳥インフルエンザの感染が広がり過去最大の被害が出たことで、卵不足が日増しに深刻化しています。これを受け、農林畜産食品部(省に相当)は先ごろ「航空機での鶏卵の緊急輸入」を支援し、価格の安定を図る方針を示しました。

 韓国農水産食品流通公社(aT)が20日に調査した卵1パック(30個入り)の平均小売価格は6781ウォン(約670円)で、1カ月前に比べ約25%値上がりしました。流通・食品業界が米国やカナダ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドなど鳥インフルエンザが発生していない国々から卵を輸入すれば、政府は関税を下げて運送費の一部を補助する方針です。ですが、肝心の流通・食品業界は「そんなの無理だ」と言います。輸入卵の価格のせいです。

 大韓養鶏協会によると、輸入先に挙げられる国々の卵1個の平均価格はニュージーランドが482ウォン(約47円)、米国が434ウォン(約43円)、オーストラリアが402ウォン(約40円)、スペインが399ウォン(約39円)、カナダが345ウォン(約34円)です。最も安いカナダでも、30個で1万ウォン(約1000円)ほどします。韓国より3割以上高いのです。

 さらに、航空運送料も加算されます。卵1個の重量は約60−70グラム、30個で2キロほどです。大量に輸送する場合の料金となる1キロ=3ドル(約350円)を当てはめても、30個の運送料は6ドル(約700円)となります。政府が27%の関税を免除して1700円ほどで輸入するとしても、韓国の卵価格の2.5倍です。配送ルートが複雑になり、卵が割れるなどの被害も発生しかねません。

 量も問題です。韓国では1日に約4000万個の卵が消費されますが、航空機で一度に輸入できる量は200万−300万個ほどです。要するに、卵の空輸は現実的ではないのです。関連業界は「政府が防疫に失敗して産卵鶏の2割を殺処分するに至り、具体性のない非現実的な対策を打ち出している」と憤りをあらわにしています。
(引用ここまで)

 韓国で鳥インフルエンザに伴う殺処分が2400万羽を超えたことから、鶏肉と鶏卵の価格が上昇しているとのことなのです。
 で、それに対して韓国政府は「卵を海外から緊急輸入することで需要をまかなう」と宣言していたのですが。

 最初、「ああ、有精卵を輸入して種鶏(という言葉があるのかは不明)にして、そこから増やすということかな」と考えていたのですよ。
 実質的に養鶏が壊滅している地域とかもあるので、そうやって新たに構築するのだろうと解釈していたのです。
 というか、普通なら需要を満たすための生卵を輸入するなんて考えもつきません。
 記事はこのあと「冷凍卵や卵粉等の加工卵を輸入して大量生産ラインではそちらを導入すべき」と続くのですが、まあそれがまともな判断ですわ。

 もはやまともな判断すら下せないくらいに韓国政府の停滞はひどくなっている、ということなのですかね。
 ただ、こんなことはパク・クネがいようといまいと基本的に対応は変わらないと思うので、根本的にダメなんじゃ……っていうことでもあるのかもしれないですが。

卵を食べれば全部よくなる
佐藤智春
マガジンハウス
2014/12/4