自営業者「1億借金」……「老後の備え思いもよらなかったことに」(KBS・朝鮮語)
【2016家計金融]高齢者の半分は貧困状態... 国民56.6%、「老後の準備できない」(ニューシス・朝鮮語)
<アンカーコメント>
韓国自営業者世帯が平均1億ウォン近く借金をしていることが調査された。
老後は思いもよらないことがわかった。キム・ジソン記者の報道です。

<レポート>
今年で37年目の花屋をしているギムチュンフイさん。
IMF外国為替危機の時も大きな借金せずに越した今年に入って借金が3000万ウォン増えました。売上高がぽたぽた落ちているからです。

<インタビュー>キム・チュンフイ(花屋運営): 「(売上高が)45%程度、今年減少した。最も被害が大きいのは昇進祝い、私は、ほとんどないと見ればよいです」

韓国自営業者世帯の平均負債9812万ウォンで、全世帯の平均よりも3千万ウォン以上多くなっています。特にお金がかかることの多い、50代世帯主の借金が最も多くなっています。
収入は減り、負債増えるみると老後は思いもよらなかったものになっています。 (中略)

老後の準備ができていた家庭は、10世帯に1家庭にもならない状況。
老後の準備をまったくできない家具が20%に肉迫して、1年前に比べ2%ポイント近く増加しました。
このような事情で引退後の生活費の不足に悩まされている家具は、全体の60%を超えました。
(引用ここまで)
韓国の高齢者の両方の一人、貧困に苦しんでいることが分かった。

20日、統計庁・金融監督院・韓国銀行が発表した「2016年家計金融・福祉調査の結果」によると、66歳以上の引退年齢層の貧困率は48.1%に達した。

貧困率は、全人口の貧困線(等化所得の中位所得の50%)未満の人口が占める割合で相対的貧困率をいう。2015年基準全体貧困率は、市場所得基準19.5%、処分可能所得基準16.0%である。
(引用ここまで)

 韓国の購買力平価におけるひとりあたりGDPが日本のそれを超えそうだという話が話題になってますね。
 正直、購買力平価のGDPになんの意味があるのやらと個人的には思っているのですが、そんな国の高齢者がこんな状況。
 国民全員が加入する年金制度が整ったのが1999年なので、それ以降に加入した労働者でなければまともな額の年金はもらえないのですよ。
 公務員に関してはかなり前から年金制度があったのですけどね。

 韓国のスポーツ選手がアジア大会やオリンピックでメダルを獲得すると兵役免除だけではなく、年金が支給されるということに疑問符を持ったかたもおられると思うのですが、こういう背景があったのです。
 ヴィクトル・アン(旧名アン・ヒョンス)もショートトラックで何個もの金メダルを取っていたおかげで最大限度額の年金をゲットしていたのです。ただし、その額は月額100万ウォンなのでさほどの額でもないですけどね。
 アジア大会の金なら○ポイント、世界選手権の銀なら○ポイントというように規定されていて、現役時代からもらえるのが大きな魅力です。
 ちなみにヴィクトル・アンがロシアへの帰化した際にはその権利を放棄する代わりに、48ヶ月分の年金をもらったそうです。

 自分で書きながら「韓国の年金制度に興味のある人間なんてそういないか」とは思っていたのですが(笑)。
 そもそもメダルをとったら年金がもらえるという話自体を知らんよな……。

 まあ、それはともかく。
 公務員でもなければ基礎年金の20万ウォンしかもらえない高齢者がまだまだほとんど。しかもこの額っていうのは、パク・クネの公約実行(珍しい!)によって倍増された額だったりするのです。
 というわけで基礎年金はほとんど頼りにできない。高齢者に残されている道である自営業に行ってしまうと1億ウォンの借金をせざるを得ない(しかも、この借金は家計負債には計上されていない。営業用だから)。
 キム・ヨンラン法が施行されて贈答品市場もほぼ壊滅したそうですよ。
 10-12月期の経済成長率、ほんとにマイナスなるかもしれませんね。

iDeCoは多少なりともやっておくとよいと思う。
はじめての確定拠出年金
田村正之
日本経済新聞出版社
2016/10/14