「改革」アイコンだった韓国科学技術院、10年で清廉度調査の最下位に(中央日報)
2006年7月、韓国科学技術院(KAIST)は1971年の開校以来35年ぶりに最も大きな改革の波が起きた。米国名門マサチューセッツ工科大学(MIT)客員教授の徐南杓(ソ・ナムピョ)氏が総長に着任して新しい風を吹き込んだ。当時、徐氏は▲教授テニュア(定年保障)審査の強化▼成績にともなう授業料の差等賦課制▼全科目100%英語講義−−などの改革課題を力強く推進した。2007年、テニュア審査対象教授38人のうち15人を電撃的に脱落させるという衝撃的な措置も取った。その後、KAISTは大学改革の象徴として注目された。

だが、それから10年が過ぎた2016年12月。KAISTの道徳性は地に落ちた。今月20日、国民権益委員会が発表した全国36の国公立大学清廉度測定結果で、KAISTが最下位となる36位(10点満点中5.31点)を記録した。KAISTは昨年の清廉度調査でも最下位から2番目となる35位だった。 (中略)

KAISTの一部からは清廉度の下落が総長のリーダーシップ不在に関連しているという分析も出している。KAIST清廉度は徐氏が在任していた最後の年である2012年に全国6位を記録した。だがその後は清廉度が下り坂に転じ、2013年2月にカン・ソンモ総長体制が始動した翌年の2014年には25位まで落ちた。

匿名を求めたKAISTのある教授は「2011年から教授協議会の辞任要求で徐氏が(2013年2月に)退いてから、教授協議会の声が強くなった。大学の指揮体系が総長・教授陣などへ多元化しながら組織に緩みが出てきた」と指摘した。当時、教授協議会に所属していた一部教授が、現在、職務教授を担当している。A教授は「徐氏退任後、改革と革新が失速して不正が横行しているようだ」と話した。
(引用ここまで)

 これは面白い。
 強く汚職を取り除く意志を持つ人物が組織のトップにいれば、そのように作用する。
 だけども、その人物が退職してしまえば元の木阿弥。

 KAISTは韓国の理系大学としてトップにある大学です。位置づけとしては筑波大に近いのかな。
 授業はすべて英語で行われるということでも知られていますね。
 記事によると「教授協議会からの辞任要求で総長が辞職」してから、汚職が蔓延するようになっていた。

 つまり、大学では汚職が蔓延していることのほうが一般的な姿なのです。韓国では常識的な姿というべきか。
 時々、汚職に対抗する高潔の士が出てくると「しょうがないなぁ……」とばかりにつきあいはする。
 でも、7年間つきあったのでもう限界になって「辞任しろ!」と辞任要求を叩きつけられて終了。

 こうやってマスコミに取り上げられればまたしばらくは鳴りを潜めるのでしょう。で、また元に戻るという繰り返し。これこそが韓国の本来の姿なのですから。
 そうでない姿勢を強いられるのは苦痛のなのでしょう。

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