韓国の庶民向けローンの延滞率28%は世界最悪レベル(朝鮮日報)
 韓国政府が政策的に実施している「美少(ミソ)金融」「ヘッサルローン」などの庶民向け融資の健全性が他国に大きく劣ることが金融研究院の分析で分かった。

 それによると、庶民向け融資の延滞率は先進国で1−10.5%、開発途上国で平均5.8%だった。例えば、米国を代表する非営利の庶民向け少額ローンACCIONの延滞率は1−3.8%、フランスのADIEの延滞率は7.4%だった。これに対し、韓国の美少金融、ヘッサルローン、パックォドリームローンなど政策的庶民向け融資の延滞率は最高で28%に達した。

 また、外国に庶民向け融資の損失率(貸出残高に占める損失の割合)は2.1−6.4%の範囲だったが、韓国の美少金融では年利4.5%で融資を実施するために年8.5−9.5%のコスト(資金調達など融資実施のための合算コスト)がかかっている。ヘッサルローンは年6−10.5%の金利に対し、コストは年14%に達すると試算された。低金利でコストがかさみ、融資を増やせば増やすほど損失が拡大する構造だ。

 金融監督院は「外国では損失率が低く、年6.8−31%の金利を受け取り、制度の持続可能性を確保しているが、韓国の政策的な庶民向け融資は現在の金利水準やコスト体系では長期的に持続性に問題が生じかねない」と分析。その上で、同院は政策的な庶民向け融資が持続可能性を持つには、貸す側のモラルハザードを最小化し、市場機能に従う構造を構築すべきだと指摘した。
(引用ここまで)

 いや、この記事ね「庶民向け融資」って書いてますけど、ようするにマイクロファイナンス、マイクロクレジットの話なのです。
 さらにいうと美少金融ってありますが、微少金融です。……なんでこんなことを新聞記事に突っこまなければならないのだろう。

 マイクロファイナンスというのはその名の通りに小額の低金利融資を農村部で行う金融商品。
 ざっくりといえば貧困対策として家内制手工業等を行うための元手のお金を融資するという制度です。
 かつては「そんなものが運用できるわけがない」「貸倒しかしないだろ」くらいに言われていたものが、実際には地域の経済振興策としてアリだということが分かったことから、各国で導入されているものです。
 その元祖ともされるバングラデシュのグラミン銀行では返済率98%を達成しています。グラミン銀行にはその業績に対してノーベル平和賞が贈られています。

 そしてマイクロファイナンスの対象となる人々はまじめに働き、まじめに返済をするものだということが知られています。
 記事にもありますが、延滞率は先進国で1-10.5%、途上国で5.8%。
 借りたお金を返さなかったら、そこで経済の循環、成長への道が断ち切られてしまうことを理解しているのですね。
 グラミン銀行では事業内容の指導なんかもやっているそうですよ。

 さて、そのマイクロファイナンスが韓国でも2009年くらいに政策銀行として導入されていまして。
 その延滞率が最大で28%。
 ……ダメだ、この国民。

グラミン銀行を知っていますか―貧困女性の開発と自立支援
坪井 ひろみ
東洋経済新報社
2006/2/16