長嶺大使に遺憾表明 日本の少女像への対抗措置で=韓国外相(聯合ニュース)
韓国・釜山の日本総領事館前に少女像が設置されたことに対抗し、日本政府が長嶺安政駐韓大使の一時帰国などの措置を発表したことを受け、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は6日午後、長嶺大使を同部庁舎に呼び、遺憾を表明した。

 尹長官は午後4時半ごろから約1時間、長嶺大使と面談した。

 外交部は「面談」と説明したが事実上、「呼び出し」と受け止められる。

 外交部は「尹長官は日本政府が発表した措置について遺憾を表明するなど、韓国政府の立場を伝達した」と説明した。その上で、「尹長官と長嶺大使は慰安婦合意を着実に履行していく立場をあらためて確認し、両国政府間の信頼関係に基づき、韓日関係を継続的に発展させていくとの認識で一致した」と強調した。韓国政府の立場を伝えるとともに、同問題が両国関係の悪化につながることは避けたい考えを強調したものとみられる。
(引用ここまで)

 「帰って安倍総理に伝えておきますね」くらいしか言いようがないでしょうね。
 第一報では菅官房長官の会見を見ていなかったので、駐韓大使及び釜山総領事の一時帰国までエントリに含ませられなかったのですが。
 日本は滅多に大使の一時帰国という選択肢を使わないのですよ。
 領土問題に関して重大な侵害があったとされるときくらいなものですかね。

 直近ではメドベージェフ大統領が北方領土を訪問したとき。
 そして、イ・ミョンバクが竹島に上陸したとき。
 それ以外だとちょっと記憶にないですかね。
 つまり、今回の措置は日本にとってそのくらいに怒りを露わにしているという表明なのです。

 しかも、時期を明白にしていないことから実質的には一時召還です。
 召還としてしまうと再度の派遣が難しくなるので「一時帰国」としていますけどね。
 そもそもが一時とはいえ大使の帰国は相当に強硬な意思表示であるわけです。
 イ・ミョンバク政権で日本が「竹島は日本固有の領土である」と教科書に表記したときに駐日韓国大使の一時帰国はあったかな。2001年にも教科書問題で一時召還があったはず。

 滅多に選択肢に浮かばない強硬手段であるのは間違いなく、さらに今回は総領事を伴うことでその理由を明確なものとしています。
 しかも、通貨スワップ協定、およびハイレベル経済協議の中止もついている。
 韓国側は「政経分離の原則に反している」とか言ってますが、そんな原則がどこにあるのやら。
 自分たちだけノーリスクでやりたいことをやるなんてことはできないということを思い知ったんじゃないでしょうかね。

 かつての日韓関係は終わり、すでに違う時代に入っているのですよ。
 外交青書に「基本的価値を共有する隣国」と書かれなくなった時点でそれに気づけずに旧来の日韓関係を引きずり続けようとした判断ミスですね。
 ただの隣にある国としての分をわきまえろってことです。

韓国は裏切る(新潮新書)
室谷克美
新潮社
2016/4/16