2017年、日本が問われる「韓国の見捨て方」(日経ビジネスオンライン)
 2017年の日韓関係を占えば「凶」だ。韓国で反米・反日政権が誕生する可能性が高いからだ。ただ、「韓国の見捨て方」次第では「中吉」に持って行けるかもしれない。 (中略)

 もし日本に戦略家がいるなら、朝鮮半島全体の法的な中立化を目指すに違いない。放っておけば、米国から離れた韓国が中国に引き寄せられるのは確実だ。経済的な依存と軍事上の位置、そして長らく中国大陸の王朝に冊封していた歴史からである。

 米国から離れた韓国の港湾は中国海軍の根拠地となり、日本の安全を脅かすことになる。北朝鮮の港を含め朝鮮半島にはどこの国の軍艦も出入りできないようにするなど、歯止めが必要だ。

 もちろん「法的な中立化」が長続きするかは分からない。朝鮮半島の内部は常に不安定だ。そこに住む人々は周辺大国の力を借りて身内の敵に勝とうとしてきた。「法的な中立化」は一時しのぎの「中吉」に終わるかもしれない。ただ、半島全体が完全に中国化する「凶」よりはまだましなのだ。
(引用ここまで)

 鈴置氏のいつものコラム。
 元日には出ていた記事なのですが、うまくまとめられずに放っておいたのですが。
 今回の対抗措置でちらと思う部分があったのでピックアップ。
 まあ、正直なところ「アメリカから離れた韓国の港湾が中国海軍の根拠地となる」というのはちょっとないんじゃないのとは思います。
 戦時であればまた別でしょうし、それを含めて戦略を練り直す必要があるのは間違いないところですが。

 さて、ここでいう「韓国の見捨て方」というのは、ニアイコールで楽韓Webで何度か書いている「日韓関係がただの隣国関係になる」という話に結べるかと思います。
 過度に肩入れすることなく、地政学的・外交的に利益があるのであれば対応するというていどの関係。
 フラットな二国間関係ですね。
 それがさっそく見ることができたのが、今回の対抗措置であると考えられます。

 韓国側が慰安婦合意を覆してくることは間違いなかった。遅かれ早かれ。どんな形であれ。
 今回は「慰安婦像の設置を韓国政府が妨がなかった」というもので違反とはいっても「破棄を宣言」というわけでもなく、違反のていどはまだまだ低いものでした。
 それに対して大使・総領事の一時帰国、日韓通貨スワップ協定の再交渉中断、ハイレベル経済協議の延期、在釜山領事館職員による釜山市関連行事の参加見合わせといった現状でできるフルセットの対抗措置を出してきた。

 日本政府の本気度が分かりますね。
 これは不義理をするのであれば容赦しない、という宣言ですから。

韓国は裏切る(新潮新書)
室谷克美
新潮社
2016/4/16