以前からちょっと疑問に思っていたことに、「韓国人は独立門を日本から独立した記念に作られたものであると思ってる」という部分がありまして。
 旧Naverのenjoykorea/enjoyjapanでも、かなり多くの韓国人がそう考えていたのを覚えています。
 Wikipediaの独立門の項目にもそんなことが書かれていますね。
 まあ、いまの多くの韓国人にとっては「独立」といえば日本からの独立を指すので無理ないのかなとも思っていたのですが。
 なんとなく違和感を抱えていたのは間違いなかったところ。

 今回の訪韓で「そうだ近くに独立公園があるわ」くらいのところに立ち寄ったので、ついでに見てきました。
 これが独立門。

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 手前にあるのは迎恩門の跡ですね。それほど大きくなかったのが分かります。

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 大写しにするとこんな感じ。  で、独立門の奥になにかあります。

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 韓国ウォッチャーであれば解説を読まなくても分かる3・1独立運動の像、ですね。
 3・1独立運動は日韓併合からの独立を宣言し、「大韓民国」の設立をこの日に求めることも多い建国神話のひとつです。
 韓国では3月1日が祝日になっており、毎年大統領が談話を発表する日にもなっています。

 この像に限らず、独立公園に他にあるのは日本併合時代の独立志士たちの業績うんちゃらかんちゃらのものばかり。

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 清からの独立を祝って建てられた門のある公園にあるのは、日本からの独立を目指していた人物の業績を書いたもの。
 公園内には西大門刑務所歴史館が併設されていて、これは「日帝に爪をはがされて拷問される独立運動家」の蝋人形とかが置かれている場所でもあるのです。
 韓国人の多くは小学生の時にここを社会科見学の一環として訪れるという話を聞きますね。
 実際に行ってみたら「独立門は日本からの独立を祝って建てられたもの」って勘違いしますわ。
 というか、勘違いしないほうがおかしい。

 清の属国であったという事実を覆い隠すためにそうしたのか、あるいは「独立」というカテゴリで集められるものを可能なかぎり集めたらこうなったのか。
 その意図はなんとも分かりかねますが。
 韓国人にとっては勘違いを促されるような構成になっているのです。

 錯誤を狙って作られている、とされてもしかたないでしょうね。これは。

日本と韓国は和解できない 「贖罪」と「幻想」からの脱却
渡部 昇一 / 呉 善花
PHP研究所
2014/9/16