朴大統領の弾劾 2月宣告は不可能に=韓国憲法裁(聯合ニュース)
朴大統領、「セウォル号7時間の行跡」の追加提出を拒否…国政壟断を否定(ハンギョレ)
 憲法裁は7日、11回目の弁論を開き、弁論に出席しなかった金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長を20日に再び出廷させることを決めた。また、朴大統領の親友で国政介入事件の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告、前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告の証人尋問を22日に行うことにした。

 憲法裁が22日を弁論の期日に指定したことで、2月末に宣告を行うのは現実的に難しくなった。ただ、3月初旬に宣告する可能性は依然残る。憲法裁所長の権限代行を務めている李貞美(イ・ジョンミ)裁判官は3月13日に退任するが、朴漢徹(パク・ハンチョル)前所長は、先月末の退任前に李裁判官の退任までに朴大統領の弾劾の可否を判断しなければならないとの意見を示している。

 憲法裁は2004年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の弾劾を審理した当時、最後の弁論を終えてから約2週間後に宣告を行っており、今回も同様の時間がかかると予想される。
(引用ここまで)
 朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国会の弾劾訴追案の成立から57日が経った3日、憲法裁判所に弾劾訴追事由に反論した準備書面を提出した。憲法裁での様々な証人尋問にも関わらず、朴大統領はこれまでの主張を繰り返しており、引き延ばしを狙った不誠実な答弁と指摘されている。

 6日、朴大統領の代理人が憲法裁に出した「訴追事由に対する被請求人の立場」によると、朴大統領は「セウォル号7時間」の行跡の追加提出を拒否した。朴大統領側は今年1月10日、憲法裁の要請に応じてセウォル号事故当日の行動が盛り込まれた答弁書を提出したが、2014年4月16日に受けた報告書と指示が書かれているだけで、それさえもあまり根拠がないものだった。これに対し、イ・ジンソン裁判官は「被請求人の当日の行跡を明らかにするには内容が足りない」として、再び提出するよう求めたが、朴大統領は「詳細な内容の準備書面を提出したため、それに代える」と主張した。(中略)

 憲法裁は昨年12月22日、最初の準備手続きで、朴大統領側に弾劾訴追事由のうち認める部分を具体的に明らかにしてほしいと要求した。しかし、朴大統領側は「忙しい」として回答を先送りしており、従来の立場を繰り返した準備書面13ページだけを提出した。国会訴追委員団である共に民主党のパク・ジュミン議員は「朴大統領は弾劾審判を引き延ばすため、今まで、憲法裁の弾劾審判における多くの証言を無視している」と指摘した。
(引用ここまで)

 すべての弾劾訴追事由について否認し、インターネットのインタビュー番組でも「弾劾が不成立になったらマスコミと検察に復讐する」と宣言していたパク・クネに左派からは引き延ばし工作をやめろと非難の声が上がっているとのこと。

 パク・クネとしては判決が遅れれば遅れるほど有利になるのは間違いない。
 できるのであれば3月13日以降の有利と思われる状況下で判決を受けたい。
 そりゃ引き延ばし工作をやれるだけやるでしょう。
 つい最近も「7時間〜」の件で大統領府への家宅捜索を拒否してます。
 大統領府は法律で拒否できるようになっているのですよ。どんな捜査活動も大統領府の許可なしにはできない。

 国政壟断だけであればまだ審理を急がせて……なんてこともできたのでしょうが、割ける人員は変わないのにやることが増えれば時間がかかるのは当然のことで。

 まあ、弾劾案を提出した野党側の失敗ですわな。
 チェ・スンシルによる国政壟断だけを扱っていればいいものを、国民受けを狙ってセウォル号沈没後の7時間の沈黙まで弾劾理由に入れてしまった。
 審理担当の憲法裁判所もそれを扱わずには判決が出せない状況に陥ったわけですよ。

 このまま3月第1週までに最終弁論ができなければ弾劾不成立の可能性が出てきますね。
 その場合、韓国社会はろうそくデモどころでない大荒れになることでしょう。
 「反革命勢力」に対してどのような扱いになるのか、それはそれで見てみたい気がしますけどね。
 
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