訪韓日本人 4年ぶり増加も訪日韓国人の半数(聯合ニュース)
 韓国観光公社が13日発表した昨年の訪韓日本人客数は前年比23.4%増の229万7893人で、4年ぶりに増加に転じた。

 訪韓日本人は2012年の341万8792人をピークに減少に転じ、13年は前年比21.9%減、14年は17.0%減、15年は19.4%減と毎年大幅な減少が続いていた。昨年は大きく回復したものの12年に比べると3分の2の水準にとどまった。

 訪韓日本人客数が昨年増加に転じたのは15年末の旧日本軍の慰安婦問題をめぐる韓日合意以降、両国関係が改善したことが弾みとなったとみられる。韓国観光公社東京支社の関係者は、このところ再び両国間で緊張が高まっているものの、予約キャンセルなどは見られないため、今年も増加傾向が続くとの見通しを示した。
(引用ここまで)

 韓国を訪れる日本人数が大幅に増加したそうですよ。

 ま、ある意味で数字のトリックなのですが。
 ここ数年の数字を出して比べてみましょうか。
 括弧内は前年比の増減率。

2011年 328万9051人(+8.8%)
2012年 351万8792人(+7.0%)
2013年 274万7750人(-21.9%)
2014年 228万0434人(-17.0%)
2015年 183万7782人(-19.4%)
2016年 229万7893人(+23.4%)

 おお、大幅増!
 ってなってしまいそうですけどね。

 年間訪韓数で比較すべきは2014年なのですよ。
 というのも、2015年はMERS騒動でかなりの変動があったためです。
 こういった月単位での激減を考慮に入れずに数字を見てしまうと勘違いの元になるのですよ。
 ちなみに月同士での比較でも連休がどのくらいの長さになるのかで変化したりもするので、これもけっこう難しかったりします。

 2016年と2014年を比較すると0.8%増。
 まあ、誤差の範囲内。一見すると下げ止まったかのように見えますが。
 慰安婦像設置に伴う嫌韓情勢は去年の年末からはじまっているので、また下落することでしょう。

 それにしても、こうしてみると2013年の激減はすごいなぁ……。
 毎日の記者が主張するように為替の影響もあるでしょうが、それ以前にイ・ミョンバクの実力ですね。MERS以上の力があったわけです(笑)。
 嫌韓が訪韓客数を減らしたのは明らかなのですよ。
 韓国への渡航人数はがんがん減り続けていたのに、全体の海外渡航客数はそこそこしか減らなかったのですからねぇ。
 為替だけに原因を求めることは無理なのです。

 左は訪韓数の増減率、右は全体の出国数の増減率。
2013年 -21.9% -5.5%
2014年 -17.0% -3.3%
2015年 -19.4% -4.1%(この年は単純比較は難しい)

 去年分はまだ全体の数字が出ていないので比較できませんが。
 ま、擁護したい人間というのは一点突破をやりたがるものですわ。

それちょっと、数字で説明してくれる? と言われて困らない できる人のデータ・統計術
柏木 吉基
SBクリエイティブ
2015/7/30