「韓国人に生まれなくて良かった」元駐韓大使が心底思う理由(ダイヤモンドオンライン)

 元駐韓日本大使の武藤正敏氏のコラム。
 以前はどちらかというと「韓国にも韓国の事情があるのです」という感じで、韓国をたしなめることはあっても放り投げるような言説は少ない人物であると認識してきたのですが。
 ダイヤモンドオンラインでの連載を見るとどうも去年の年末あたりから放韓気味になりつつあるような……。

 中身は「韓国人だけには生まれたくない。日本人でよかった」というものです。
 私は、韓国人に生まれなくて本当に良かったと思う。韓国は過酷な競争社会である。大学の受験戦争、就職難、結婚難、老後の不安、OECDの中で最も高い自殺率……。加えて男性が虐げられた社会である(女性はそうは思わないかもしれないが、男性にとって悲しい現実)。 (中略)

 このように、韓国の中で、競争し成功を収めていくことは並大抵のことではない。韓国ではなく日本に生まれたことをつくづく幸せに思う。

 競争社会の中で必死にもがいても報われないとの不満。その不満が朴大統領に向いているというのが今の韓国の状況である。さらに、その不満の対象である朴大統領が在任中、日韓関係を改善しようとしてきたことから、攻撃の先が日本に飛び火しているのであって、朴大統領とはかかわりのない歴史問題、政治問題以外について韓国人の対日感情は決して悪くない。

 次期大統領については、今の候補者の顔ぶれから見て、誰がなっても日韓関係は一層厳しくなると思われる。しかし、朴大統領という不満の対象がなくなれば、あるいは現在の格差問題が多少でも和らげば、そこから別の可能性が芽生えてくるかもしれない。

 いずれにせよ、韓国をより客観的に、より深く理解することが重要である。
(引用ここまで)

 最後はぎりぎり元駐韓大使としての正論に戻った感じですかね。
 それでも引用していない部分の文章の端々から「もうやだこの国」っていう感覚がほとばしっています。
 韓国での人生は不条理だ、という話です。

 小学生から深夜まで受験勉強で子供の交通事故率が統計上おかしくなるほどに子供が外を出歩かない。
 大学受験は国家の一大事扱い。
 それなのに就職率は5割そこそこ。正規職に就けるのは3人にひとり
 正規職は労働組合が売買している

 日本でいえば東大以上のステータスがあるはずのソウル大生が「この国は金のスプーンをくわえてこないと生きられない」って自殺する。
 ソウル大学に合格させられてしまった学生が1枚落ちの大学で医学部に入るために親子でデモをするような国でもあるわけですから。

 そして大学在学中に兵役をこなす必要もありますね。
 これは番外編である。意外と知られていないが、昨年、韓国外務省の合格者の7割超が女性であった。一般的に筆記試験の成績を見ると女性の方がいい。しかし、韓国の状況は驚きである。他の国家試験についても資料はないが、同様な傾向だと聞く。

 その一つの要因は、男性に科された徴兵制ではないか。男性が兵士に取られている間に女性は試験準備をしている。ある時、韓国の人に、女性についても同じ期間、社会奉仕活動に従事してもらうかしないと、男性はますます不利になるのではないか、と問うたことがある。その時の先方の答えは、そのようなことを言えば、女性団体の激しいバッシングを受ける、「それならあなた、子どもを産んでごらんなさい」と言われれば、答えようがない。
(引用ここまで)
 これ、そのうちまとめたいなと思っていた話につながるのですが。
 継続性は本当に大事でして。
 楽韓Webもこうして足かけ16年という年月を経ているから、こうしてさっさかエントリが書けるという側面もあるのです。

 そういう意味で徴兵の2年間、20代半ばという年齢で継続による積み上げが失われるというのはけっこうな損失なのです。
 ノーベル賞はおろか、ほぼありとあらゆる科学賞に縁がないのはこの損失が大きく作用しているのではないかなぁ……とうっすら思っていて、それをそのうちまとめようと考えていたのですけども。
 書いてしまったのでこの話を補強する方向に行こうと思いますが。

 まあ、全方位において韓国で生きるというのは辛い話だとは思いますわ。

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2016/9/14