慰安婦像の移転要請だけでは「不十分」 駐韓大使、帰国長期化(zakzak)
 政府は、韓国・釜山での慰安婦少女像設置に対抗した長嶺安政駐韓大使の一時帰国措置を巡り、韓国外相が釜山市に少女像移転を文書で働き掛けただけでは「不十分」と判断し、当面帰任させない方針を固めた。政府関係者が25日、明らかにした。韓国の憲法裁判所が3月上旬にも朴槿恵大統領の罷免の可否を決めるのを見極める構え。1月9日からの大使一時帰国は長期化しそうだ。
(引用ここまで)

 これは面白い構造。
 慰安婦合意はどう見ても妥協の産物で、日韓共にその国民には不満の残る合意でした。
 楽韓Webでは「これが外交の現実だよなー」と思っていたのですが、背後にアメリカがいる以上はしかたがないとも感じてはいました。
 まあ、日本としてはぎりぎりのところを守って「不可逆に解決」という言葉を入れたということでよしとしようというところでしたかね。
 密約の結果として発表された河野談話とは異なり、各国が証人となる外相同士の記者会見という形も悪くはありませんでした。文章化していないところには不満でしたが。
 事前に「こういう路線ならあり」と書いていたものをそれなりに実現していたので、合格点かなーとも考えていたのですよ。
 実際問題、韓国ウォッチャーで慰安婦合意を合格点だって言っていたのは、うちくらいだったのをよく覚えてますよ。

 ところが1年ちょっとが経過した今、慰安婦合意が日本側が韓国政府を攻める道具に変化していようとは。

 韓国政府「撤去について努力しますので……」
 日本政府「具体的な動きなしじゃ意味ないねぇ」
 韓国政府「釜山東区に慰安婦像を撤去するよう働きかけました」
 日本政府「不十分ですね。リジェクト」←イマココ

 ちょっと考えていなかった展開ですわ。
 何度か書いているように、現在のレイムダックとして一切の動きが取れない韓国政府に対してではなく、次期政権に向けてのアピール行動であるとは思うのですけどね。
 釜山の慰安婦像設置は日本政府にとっては渡りに船といったところだったのでしょうね。
 面白いもんだなぁ……。

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2016/9/26