[老いていくソウル]20年過ぎた老朽地下鉄走って道路は陥没(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]古い地下鉄変え道路・橋梁の手入れを(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]O卦犹楡濱鞍に最低7兆ウォン... 市民の負担で(聯合ニュース・朝鮮語)
釜山地下鉄1号線の換気扇と電車が衝突、一部区間で運転見合わせ(中央日報)
11日午後3時22分、釜山(プサン)都市鉄道1号線沙下(サハ)駅と堂里(タンニ)駅の間の地下換気扇の一部が壁から脱落し、老圃(ノポ)駅から新平(シンピョン)駅へ向かっていた地下鉄にぶつかった。この事故で電車の一部のガラスが割れた。

釜山交通公社は、直ちに地下鉄の運転を見合わせ、乗客約150人を暗い線路に沿って堂里駅に避難させた。この中では怯えて泣き出した子供もいた。だが、人命被害はないと伝えられた。
(引用ここまで)

 最後の釜山地下鉄の事故のニュースは「仮留めしておいた換気扇が風圧に押されて脱落した」ということなのですが。
 大容量の換気扇への取り替え作業中にこんなことになったということです。
 この記事にはないのですが死者はなく、軽傷者2名という事故としてはそれほど大きなものではなかったのです。
 この事故自体は韓国でよくある安全不感症のそれなのですが、釜山地下鉄1号線は開業して32年ということもあって、じわりと老朽化がきているのかなぁ……という感じで調べはじめたところ、聯合ニュースの記事が見つかりました。
 長いので全体引用はしませんが、興味があればGoogleの機械翻訳でも読めると思います。Google翻訳で出てくる「ハスグァンロ」というのは下水道のことです。

 ソウルの地下鉄、道路、橋、下水道などが老朽化しており、補修の必要性が高まっているとのこと。
 地下鉄は当初耐久期限として15年が制定されていたということなのですが、後にその起源自体が撤廃。
 もっとも古い車両は29年が経過したものだそうで。
 たしかに地下鉄火災はあり得ない頻度で起きているのですよね。先月起きたチャムシルでの地下鉄火災も28年経過した車両から火が出たもの。ちなみにオーバーホールしたばかりだったという話です……。

 道路では埋没している下水管が老朽化して水漏れし放題。

 ソウルで道路陥没事故が5年間の年平均771件発生したが、このうち下水道が原因となるものが74%であった。

 2012年から2016年まで、ソウルの道路陥没事故は合計3857件であり、下水道による問題が2853件である。特に、2012〜2013年には下水道が原因となる割合が全体の89%に達した。
(引用ここまで)

 韓国の道路では春になる度に凍結していたものが溶けはじめて無数の陥没が生まれます。春の季語として取り入れられてもおかしくないほど。
 ちょうど2年前にカップルが道路に吸い込まれた動画はなかなかの衝撃作でしたが、ソウルのどこであろうともあれが起こる可能性があるということですね。

 さらに漢江にかかっている橋のうち、敷設から30年以上経過しているものが9つ。
 点検整備に充分な予算がない……と。

 その予算ですがソウルは1000万人が住む巨大な都市であるために、他の自治体よりも予算的には恵まれています。一方でそんな巨大都市において一気に老朽化問題が噴出しているために、さすがに予算が足りていない。
 試算では7兆ウォン、あるいはそれ以上とも。
 政府予算からは「ソウルは潤沢な予算があるのだから、他の都市に示しがつかない」という言い訳で予算が付かず、ソウル特別市単体で補修のすべてを行わなければならないとのこと。

 東京ではオリンピック開催に向けて、そのあたりの補修整備も行われようとしていますが……。
 そうだ、ソウルでも2回目のオリンピックを開けばいいんじゃないでしょうかね(猿知恵)。

インフラ事故 笹子だけではない老朽化の災禍
日経コンストラクション
日経BP社
2013/10/28