前駐日韓国大使「国益ためにも韓日関係改善するべき」(中央日報)
柳興洙(ユ・フンス)前駐日韓国大使が韓日関係を改善しなければならないと述べた。 (中略)

柳氏は「日本から受けた悲運の歴史のために、韓国国民の日本に対する感情が良くない」とし「だが、地政学的な見地から、日本に背を向けていると、経済、政治、外交、文化などの多分野で安定することができない」と言及した。

続いて「国益のためにも韓日関係を改善していくべきで、このために何よりも指導者の役割が重要だ」と強調した。
(引用ここまで)

 まあ、正論。
 このユ・フンス前駐日韓国大使は帰国後もGSOMIAに賛成(しかも去年の年末=ろうそくデモ最盛期)していたり、保守派として言うべきことを言うといったような人物です。

 普通に考えれば韓国にとって日韓関係はよくはなくても、悪くしておく理由はなにもない。
 自由世界2位の経済大国がすぐ横にあって、うまくすれば市場として使うこともできる。
 経済の安定性にもつながるし、地政学的なリスクを共有しているところをアピールすれば、防衛体制も共同でできたのでしょう。アメリカを挟んでの疑似防衛同盟を結んでいるようなものですしね。
 プレミアムフライデーとやらでの渡航先にも選んでもらえたでしょう。
 インフラの老朽化に伴う維持や点検修理なんかのノウハウも教われたかもしれない。

 韓国が純粋に国益を考えるのであれば、日韓関係を悪くする意味はゼロ。
 ただし、これは韓国の国内事情が伴わなければという条件付きなのですね。
 すなわち、日本という共通の敵を設定しておかなければ、地域対立、上下の格差対立、左右の思想対立で韓国国内は瓦解していたのです。

 社会として強力な矛盾を抱えていても、共通の敵を設定することでかりそめの融和を演出できていた。
 言ってみればその贄こそが日本であり、反日だったのですよ。
 韓国が反日を仕掛け、日本が折れるというパターンを繰り返すことで韓国人は溜飲を下げてきた。
 日本も旧宗主国として韓国を甘やかし続けてきた側面があるのですけどね。

 でも、もはや韓国を甘やかしてきた戦中世代も存在しない。
 日本国民は大半が「韓国人は信頼に値しない」と考えている。
 反日の空回りがはじまっているのです。

 韓国で左右葛藤、甲乙葛藤が叫ばれているすべてが反日が通用しなくなったからなどとは言いませんが、幾ばくかの原因は反日による統合ができなくなった部分があるのではないかと見ています。
 もはや日韓関係は戻れないところにまで来ているのです。
 いまさら「国益を鑑みて日韓関係を改善」とか片腹痛いって話ですわ。
 自業自得なのですよ。

困った隣人 韓国の急所
井沢元彦 / 呉善花
祥伝社
2013/10/30