中国に代わる市場、KOTRAは日本を有望視(朝鮮日報)
韓経:【寄稿】「健康重視」の日本食品市場をつかむには=韓国(中央日報)
 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の金宰弘(キム・ジェホン)社長は4日、世界の二大国である米中がつくり上げた世界の通商環境の中で、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の市場への進出を積極的に図るべきだと主張した。

 金社長はフィリピン・マニラで開かれた「東南アジア・大洋州・日本地域統合貿易投資拡大戦略会議」で、米トランプ政権による保護貿易主義や中国による終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題での報復など国内外での不確実性が高まる中、韓国が3年ぶりに輸出の伸びを確保し、貿易総額1兆ドルを回復するためには、輸出市場を多角化する必要があると強調した。昨年時点で中国と米国はそれぞれ韓国の輸出の25.1%、13.4%を占め、1、2位だった。

 KOTRAは中国に代わる市場として浮上しているASEANと製造業の海外生産が増える日本を有望視している。
(引用ここまで)
最近、日本食品業界では健康トレンドを活用した新商品の発売とマーケティングが目立つ。誰もが口にする言葉が「健康と味」「健康寿命」「生涯現役」などだ。発酵伝統食品と薬用材料、特にキムチや高麗人参は世界が認める健康食品であり、このような原材料を持つ韓国は最大輸出市場である日本食品市場の健康トレンドをつかむのに良い機会だ。 (中略)

このため韓国農水産食品流通公社(aT)は輸出会社とともに体系的な市場進出を推進する計画だ。一つ目、「日本有名国立大との共同研究」を通じて特別な機能性を持つ新鮮農食品の成分分析と、その結果を活用したマーケティングポイントを導き出す予定だ。二つ目、主要輸出商品(キムチ、高麗人参、ナツメ、マクワウリなど)の機能性をテーマに現地バイヤーおよびオピニオンリーダーを対象に「韓国産機能性食品広報および相談セミナー」を開く。三つ目、現地料理専門家を活用した料理レシピ普及拡大(例えばサポニン成分の吸収を助けるという概念で高麗人参+エゴマ油の組み合わせ)を推進する。このような支援対策がかみ合えば、中長期的に機能性を持つ韓国食品を集め、仮称「メディケアK−Food(薬食同源)」というブランド化まで推進する考えだ。輸出業界と支援機関が日本現地市場と消費トレンドを綿密に分析して体系的に接近していけば、「健康トレンド」に乗って韓国の農食品が世界に広がっていくだろう。
(引用ここまで)

 中国からのTHAAD報復による限韓令が一層厳しくなることによって、中国からの観光客が大幅制限され、韓国からの輸出はなにかと理由をつけられては返品されたり、焼却処分されたりを繰り返しています。
 その対策として韓国メディアでは盛んに「いまこそ韓国は輸出先の多角化を狙うべきだ」という声を挙げています。
 ちょっと前にも書いたように韓国の輸出先は金額ベースで25.1%が中国。
 ここを突かれるのは致命的だ、という話ですね。

 多角化の有望な相手として日本を挙げている、ということなのです。
 まあ、確かに世界で3位の経済大国がすぐ横にあって、かつ毎年多額の貿易赤字を垂れ流しているのですから、ぱっと見は有望な市場に思えるのでしょうね。
 でも、鶏肉・豚肉・牛肉の輸出は鳥インフルと口蹄疫で絶望的。
 一時期、ステマでサムゲタンを流行らそうとしていた形跡があるのですが、あれはスタミナ料理であって日本人が好む系統のものとは違うからなぁ……。
 円高の時は素材や部品なんかで一部取り入れられたって話ですが、あれは1ドル80円台という異常事態だからこそ通用した話。現状は無理。
 サムスンやLGの家電? LGのディスプレイくらいは買ってもいいんじゃないかとは思いますが、家電はねぇ……。

 そもそも対日輸出振興なんて戦後70年以上に渡って延々とやり続けてきた話なのですよ。
 時としてあまりにも対日輸入で外貨が流出してしまうので、腹立ち紛れに雄々しく経済断交を叫んだこともあるほどなのです。
 数ヶ月でこっそり再開していましたけどね。
 韓国から日本に通用する輸出物ねぇ……。
 韓国製であるというのを隠せばレイコップみたいにピンポイントな製品でちょっとしたヒットは生まれるかもしれませんが、あれも一過性でしたし。

 うーん。
 ……ほら韓国ウォッチャーはどうしても韓国に近すぎて見えていない部分があるのかもしれませんね。視野が韓国に近すぎるから。
 そうだ、そうに違いない。きっとなにか視野の外に有望な輸出商品とかありますよ。きっと。

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2016/11/18