朴大統領の罷免是非 憲法裁判所が10日に言い渡し(聯合ニュース)
 朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の罷免の是非について憲法裁判所が10日に判断を示す。憲法裁判所は8日に裁判官の全体会議である評議を開き、宣告期日を指定した。

 大統領の職務停止という国にとっての重大さを考慮し、通常とは異なり、特別に期日を指定した。憲法裁判所所長の権限代行を務めている李貞美(イ・ジョンミ)裁判官が今月13日に退任する前に決定を言い渡す。昨年12月9日に国会が朴大統領の弾劾訴追を可決してから約90日で弾劾審理が終了することになる。

 宣告は10日午前11時に行われる。朴大統領は弾劾が決まれば直ちに罷免され、弾劾が棄却されれば復職する。

 朴大統領が罷免された場合、決定言い渡しから60日以内に次期大統領選が行われる。10日に言い渡されれば5月9日の大統領選実施の可能性が高い。
(引用ここまで)

 ついにパク・クネの運命の日が決定しました。
 露骨に時間稼ぎに来ていたパク・クネ陣営でしたが、憲法裁判所からはすべて棄却。8人の判事(ひとり欠員中)によって6人以上が賛成すれば弾劾が決定し、同日中に罷免されます。
 大統領職を失うことで「訴追されない大統領特権」も剥奪され、「チェ・スンシルによる国政介入」「セウォル号事故における7時間」といった弾劾裁判における訴追要件だけではなく、さまざまな罪状で訴追されることになるのでしょう。
 弾劾からの罷免はもはや既定路線でしかありません。

 正直、大統領を弾劾にかけるような話なのかとは思うのですが。
 それでも憲法裁判所には罷免しなければならない理由があるのです。
 ここで罷免しなかったら、ろうそくデモは憲法裁判所にそのまま向かうことでしょう。共に民主党の国会議員がファン・ギョアン大統領代行に対して「ろうそくに燃やされて死にたいのか」って言い放ったそうですが。
 その勢いがそのまま憲法裁判所に向かうのは間違いありません。
 保身(物理)のためにも罷免しなければならない。
 ついでにいえば、棄却したら憲法裁判所の存在そのものが脅かされることでしょう。パク・クネからの復讐もあるでしょうが、それ以前に国民からの「こんな裁判所いらない」という声にも押されるはずです。次期政権からは弾圧されるでしょうしね。
 国民情緒法からの保身、パク・クネ(および次期政権)からの保身、職場の確保。
 この3つの理由から憲法裁判所は罷免に向かわざるを得ない。

 言ってみれば、その後のパク・クネの処遇こそが本番なのですね。
 どこまで叩くのか。どこまで行けば「国民情緒法」が満足するのか。
 全斗煥のように事後法で裁いてからの軟禁ていどですむのか、それともノ・ムヒョンと同じ道を歩ませるのか。
 韓国社会がどこまで先鋭化するのか、日本にとっても重要な見極めどころなのですよ。

大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)
辺真一
KADOKAWA / 角川書店
2014/3/10