【社説】中国の放送で「THAAD撤回」を約束した李在明城南市長(中央日報)
有力な大統領選候補者である李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長の安保思想が度を越した。2回にわたって「共に民主党」選挙候補討論会でTHAAD(高高度ミサイル防衛)体系に対して偏った認識を露わにしたあげく、今回は論争を巻き起こしそうな発言を行った。彼は7日、中国中央テレビ(CC−TV)に出演して「THAAD配備は大韓民国の国益につながらないため、原点に立ち戻って再検討して撤回しなければならない」と話した後、記者が「大統領になればTHAAD配備を撤回するか」と質問すると、「はい、そうです」と答えた。李市長の発言が中国と中国人にどれほど大事な話だったのか、中央テレビはこの日に4回にわたって同じ場面を放映したという。中国記者とのインタビューは前日、李市長が自身の大統領選キャンプで主催した「全国THAAD被害商人懇談会」で行われた。
(引用ここまで)

 一時期、「日本は敵性国家だ」とか「慰安婦像撤去は内政干渉だ」といった過激な言説でムン・ジェインに次ぐ支持率2位の位置にいたイ・ジェミョンですが、現在は10%に届くことが珍しい状況。
 どうしてもムン・ジェインとの違いを打ち出せずに低迷しているのですね。

 そこで今回は中国に対して「私が大統領だったらTHAADミサイルなんて一瞬で配備撤回してみせます」と言ってみた、ってところですか。
 ついでなんで現状の大統領候補たちの情勢をチェックしてみましょうかね。

 現在、ムン・ジェイン(共に民主党)が支持率30%前後で独走中。
 それをアン・ヒジョン(共に民主党)、ファン・ギョアン(無所属)、イ・ジェミョン(共に民主党)が支持率10%前後で追っており、さらにその後ろに国民の党前代表アン・チョルスがいるというようなところです。
 調査によって差は出ていますが、おおよそこんな感じ。

 アン・ヒジョンは左派でありながら保守派に対して「わたしならムン・ジェインのようにすべてを否定しない」というようなメッセージを送っていて、一時期は20%近い支持率を誇っていたのですがその後に左派的な発言を繰り返して支持率低迷。
 ファン・ギョアンは現在の大統領代行(首相)であることから、パク・クネ派であるとされて保守派の受け皿になりきれていません。
 イ・ジェミョンは前述のようにムン・ジェインとの決定的な違いを打ち出せずに低迷。
 ソウル市長のパク・ウォンスンも同様で大統領選撤退。
 アン・チョルスはポピュリストというか風見鶏であることが分かってしまって忌避されている。

 この状態があと2ヶ月継続するのであればおそらく70%以上の得票率を持って、次期大統領はムン・ジェインになることでしょう。
 慰安婦合意は再交渉THAADは次期政権に判断持ち越し、GSOMIAは見直し、さらに就任したらまず北朝鮮に向かうと宣言している。
 あのノ・ムヒョンの系譜を継ぐ男が韓国の「皇帝」ともされる大統領になるのですよ。
 それも圧倒的な支持率をもって。しかも、パク・クネ政権で行われたすべてを否定するために。

 ある意味で楽しみというか……。日韓関係が新たな局面を迎えるのは間違いないでしょうね。

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2016/3/26