朴氏に罷免承服表明要求=次期大統領候補の文在寅氏−韓国(時事通信)
 韓国最大野党「共に民主党」前代表で5月上旬に見込まれる次期大統領選の有力候補、文在寅氏は12日、ソウル市内の党本部で記者会見し、朴槿恵前大統領に対し「一日も早く憲法裁判所の罷免決定に承服する意思を表明することが国民に対する道理だ」と呼び掛けた。

 朴氏支持派が罷免に反対する集会を連日開き、一部が暴徒化、死傷者も出ている。沈静化に向け、朴氏自ら決定を受け入れる立場を明確にすべきだと促した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインが勝利の凱歌を歌い上げています。
 ここでパク・クネに対して「弾劾を受け入れるというコメントを発表しろ」というのは、「おまえは敗者なのだから下であることを認めろ」ということに他なりません。
 そもそも、この弾劾裁判に勝者は存在しないのですよね。
 敗者はパク・クネ本人ですが。
 国民が勝利者であるように見えますが、よく考えると行って戻っているだけで「勝利……?」みたいな感じです。
 実は韓国国民ですら、弾劾に値する国家元首を選出してしまった敗者なのではないかという部分がある。
 本人たちは「市民革命を成し遂げた! 大勝利だ」と大盛り上がりしていますけども。

 ムン・ジェインは弾劾成立に向けて国会議員として投票したというだけの人物。
 野党党首ですらない。
 現状では大統領選挙へ出馬表明すらしていない。
 それがまるで弾劾を主導した勝利者であるかのように振る舞っている。

 以前から「ムン・ジェインはすでに大統領になった気でいる」という話はありましたけどね。
 もはや勝利者であることを確信しているのでしょう。
 まあ、こうして振る舞わなければ韓国では支持を得られない、ということでもあるのでしょうが。
 大統領選挙では敗者が敗北を認めて一段落。勝利者は敗者をいたわる言葉を投げかける、というのがよくあるパターン。
 今回は最後までムン・ジェインら共に民主党側が勝者としてふるまっている。
 そこになんともいえない気持ち悪さを感じます。
 この気分を外交政策にそのまま持ちこみそうな気がするのですよね。
 持ちこまざるを得ないというべきでしょうか。
 「絶対の勝者」の価値観で日本に挑んでくる将来がありありと見えるのですよ。

勝者の思考 いい仕事をして、いい人生を送るために
財部誠一
PHP研究所
2007/2/28