韓経:【社説】韓国だけ外れたサウジのアジア重視政策(韓経新聞)
韓経:【社説】ソウルには今、米国大使も日本大使もいない(韓経新聞)
サウジアラビアのサルマン国王がマレーシア・インドネシア・ブルネイ・モルディブ・中国・日本などアジア6カ国を1カ月ほどかけて訪問中だ。閣僚や王族など1000人以上のマンモス級使節団が随行し、話題になっている。サルマン国王は特に一昨日の日本訪問で安倍首相と会談し、日本企業のための経済特区をサウジに造成し、中東6カ国が参加する湾岸協力会議(GCC)と日本のFTA交渉も進めることで合意した。何よりも世界最大のIPO(新規株式公開)で通じるサウジ石油会社アラムコの日本株式市場上場を安倍首相が要請したことに対し、サルマン国王が積極的に検討すると答えた格好だ。これが実現すれば日本としては大きなプレゼントを受けることになる。 (中略)

韓国は世界で4番目のサウジ石油輸入国だ。両国は2015年、中小型原子炉事業など一部で協力はあったが、他の産業分野では目立った追加の交流や協力はない。湾岸協力会議とのFTAも8年間にわたり停滞状態だ。原油の輸入関税撤廃問題が障害となっている。しかも韓国政治は現在、弾劾事態のため国際協力などには関心もない。アラムコの東京証券市場上場推進は安倍首相の外交の力だ。韓国だけが外れている。
(引用ここまで)
通商・貿易に安保問題まで激しい対立様相を見せた米国と中国が来月上旬に首脳会談を開く。トランプ式の米国優先主義という通商イシューも重要だが、韓国としては北朝鮮の核兵器とTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題がどう解決するかが焦眉の関心事だ。米大統領報道官が先日、「北朝鮮問題とTHAAD配備をめぐる緊張緩和問題が議論されるだろう」と発表しただけに、何よりもTHAAD問題の談判の場となる可能性がある。

こういう重要な時期に韓国には米国大使も日本大使もない。トランプ政権が確固たる韓米同盟関係を再確認したが、韓国に送る大使はまだ指名していない。中国に対しては早期に北京に送る大使を指名し、それよりは遅かったが駐日大使も指名され、すでに日本政府のアグレマン(同意)手続きも終わった。空席にして2カ月以上も過ぎた駐韓日本大使がいつソウルに帰還するかも決まっていない。釜山(プサン)の少女像に対する日本側の対応がそれだけ強いということだ。この数日間は復帰説も聞こえるが、こうした状態では大使が戻ってきても韓日関係はしばらく空転するしかない。

大統領選挙では安保・外交アジェンダが見えない。むしろ外交・安保部処出身者が主軸という文在寅(ムン・ジェイン)候補側の「韓半島平和フォーラム」は、政府に「何もするな」と安保外交まで全面中断を要求している。さらに「反逆行為」という極言で安保関連公務員を露骨に脅迫している。韓国を国際的に孤立させかねない自虐的安保だ。北東アジアの辺境で4大強国から同時にのけ者にされる垂直墜落がすでに始まったのだろうか
(引用ここまで)

 「垂直墜落がすでに始まったのだろうか」じゃないんだよ。
 去年の10月のチェ・スンシル事件発覚がはじまりで、パク・クネが完璧なるレイムダックと化してからこっち、まともな政策決定なんてなにもできていない。
 ざっくりと半年ほど動きがとれない状況が続いている。
 外交・安保にかぎらず、経済だって同様。
 なにか効果的な政策を打てたのかって話です。
 ひとつ前のエントリにあるように、国会といういわば究極ともいえる公の場で外交官僚に対して「おまえら絶対殺すからな」という宣言をしているほどに増長している野党に対してなすすべありません。

 この記事によると外交、安保に関しても政府に対して「なにもするな」と要求しているとのことですから。
 そこで国を思って動けば、次期政権で懲罰人事が待っている。
 官僚としてはなにもしないほうがむしろ得点が高いという状況です。
 ……停滞しないわけがない。

 そんな国には大使なんて必要ない、というわけでもないでしょうが。
 日米が揃って駐韓大使を置いていない。
 そんな中で中国にTHAAD問題で報復されている。おそらくロシアもそれに加わる
 大統領最有力候補は「アメリカよりも先に北朝鮮を訪問する」と宣言している。
 次期政権での韓国の落としどころってどこになるんでしょうね。
 コウモリ外交のツケがたんまり溜まっていて、どこまで噴出するのか。ムン・ジェインの政治傾向からすれば中国に隷属するとは思うのですが、本当に韓国人がそれを許すのかという問題があります。
 一応、まだ民主主義国家ではありますからね。
 ただ、そこもパク・クネ政権からの反動という部分もある。変数が多すぎるかな。
 大統領選くらいまでに「今後の5年間で待ち受けるのはこんな未来じゃないですかね」みたいなものを書くと思います。

SAPIO 増刊 (サピオゾウカン) 韓国「破裂」 [雑誌]
SAPIO編集部
小学館
2016/12/31