韓国大統領選:「貸出金利上限20%」 文氏が家計債務抑制構想(朝鮮日報)
文「朴槿恵政府が推進した公認認証書・Active Xの廃止、完全実現する」(朝鮮日報・朝鮮語)
 韓国大統領選で野党共に民主党の有力候補である文在寅(ムン・ジェイン)氏は16日、ソウル市のソウル信用保証財団で第2回非常経済対策団会議を開き、「韓国の家計債務は昨年末現在で1344兆ウォン(約135兆円)に達し、不良債権化のリスクが非常に高い。モラルハザードが発生する可能性がある部分への補完策が見えない」と述べた。

 文氏はまず、「家計債務総量規制」を導入し、可処分所得に占める家計債務の割合を150%に抑制するとの目標を設定した上で、それに沿って家計債務が無限に膨らまないような政策を取ると表明した。特に庶民層の金利負担を軽減するため、現在最高27.9%となっている貸金業者の金利をまず一般銀行の貸出金利上限である25%まで引き下げ、任期中に銀行とそれ以外の金融機関の貸出金利上限を20%にそろえる構想を明らかにした。

 非常経済対策団の李庸燮(イ・ヨンソプ)団長は本紙の電話取材に対し、「貸金業者が受ける衝撃もあるため、任期中に段階的に引き下げるという意味だ」とした上で、「日本は既に金利上限を20%に設定している」と指摘した。 (中略)

 文氏は22兆6000億ウォン規模の不良債権を整理する方針も示した。回収可能性がないのに、債務者の正常な経済活動を妨げていることが理由だ。文氏サイドは203万人が恩恵を受けると試算している。ただ、誠実に債務を返済する人との間で不公平が生じる「モラルハザード」の問題も生じる。それについて、文氏は「債務減免は年齢、所得、財産、支出情報を細かく審査して実施するものとし、債務減免後に未申告の財産や所得が見つかった場合には、債務減免を無効とし、直ちに債権を回収する」と説明した。(中略)

 文氏は150万世帯、約1800万人の家計債務人口のうち、「家計債務脆弱階層」と言える260万人を集中的に支援する方針だ。文氏は「韓国銀行によると、260万人が低所得、低信用、多重債務者で返済能力が非常に不足する債務者だ」と指摘。その上で、▲金融機関が「死んだ債権」を貸金業者に売却する慣習や不法な取り立ての禁止▲金融機関の過度な融資を規制するための金融消費者保護法制定と金融消費者保護専門機関の設置――なども公約に掲げた。
(引用ここまで)
ムン・ジェイン共に民主党元代表は2日、「公認認証書とActive Xの(ActiveX)を取り除く」とした。 (中略)

ドア前代表は、「政府が管理するすべてのサイトでActive Xの等一切のプラグイン(plugin)をすべて削除するなど新たに製作する政府の公共サイトは、例外なくノープラグイン(No - plugin)ポリシーを貫いていく」とした。
(引用ここまで)

 さっそく来ましたね。
 ムン・ジェインは左派政権であるので、弱者救済を主眼にする政策を執るであろうとは思われていました。
 203万人に徳政令を出す、ということは5000万人とされる韓国の総人口の4%ちょっとに徳政令が出るということです。
 ……これ計算間違ってないよね。
 (検算中)間違ってないなぁ……。総人口の4%に徳政令……か。
 ちなみに経済活動人口は2700万人前後(2016年)とされています。
 よし、こっちの計算はやめておこう。

 あくまでも「大統領候補による公約」という形はとっていますが、実際には新大統領による政策公布ですね。
 「5月からはじまる新政府ではこうなるから用意しておけよ」と。
 法律で上限金利を20%にするし、回収不可能な不良債権は徳政令で無効にすると。
 悪徳な金貸しを懲らしめる、というつもりでしょうかね。

 ムン政権がどこまで本気かは分かりませんが、貸し渋りと貸し剥がしが本格的にはじまると思われます。
 不良債権といえども債権で、金融機関にとっては資産として計上できていたものなのです。
 それが徳政令でなくなってしまうと自己資産比率が下がってしまい、国際業務を行うための8%をキープするためには債権回収を急がなければならないのですよ。
 大宇造船海洋の処理を誤ったら韓国輸出入銀行はやばいことになると以前に書きましたが、徳政令に上限金利が20%ねぇ……。
 マイクロクレジットですらアレな韓国で、金貸しの上限金利が20%でやっていけるんでしょうか。

 あ、それとActive Xの廃止は続けるそうですよ。パク・クネが音頭を取った政策であっても100%潰すというわけでもなさそうですね。
 そういえばBABYMETAL&METALLICAのチケットを取るときもInternet Explorerじゃないとサイトがまともに動作しませんでした。
 韓国のサイトはいまだに大半がこうなのですよ。韓国人曰く「韓国は世界に冠たるIT強国」なのだそうです。

徳政令――中世の法と慣習 (岩波新書)
笠松 宏至
岩波書店
1983/1/20