プラスチックは中国、先端素材は韓国が(中央日報)
「すべての産業で中国をリードすることはできません。付加価値が高い産業に集中して中国の資本と市場を利用すべきです」。

産業研究院で中国の産業競争力研究を担当しているチョ・チョル中国産業研究部研究委員は中国の成長に合わせて韓国企業が進むべき方向をこのように提示した。チョ研究委員は「中国の競争力優位が現実になった現在、すべての産業で中国に対抗しようとするよりも韓国と中国が役割を分担できる分野を探さなければならない」と強調した。

たとえばディスプレー産業では液晶パネル(LCD)投資先を探す中国企業に韓国の普及型LCD生産ラインを果敢に売却するのも方法だ。韓国は中国のパネル企業と提携し中国内需市場を成長の踏み台とする戦略も考慮してみなければならないということだ。

産業研究院のナム・チャングン研究委員は「石油化学産業でも比較的生産しやすいプラスチックは中国が、スマートフォンや自動車などに使われる機能性科学素材は韓国が生産する形で役割を分担できる道を探さなければならない」と強調した。
(引用ここまで)

 いやいやいや。
 部品素材に関していえば、ほとんどの場合で中国と韓国で大差ないですよ。
 中国だって単に工場を建てさせてきただけなわけがない。
 技術移転をさせて、ノウハウを吸収しているに決まっているでしょうに。
 もちろん、いまだにどうしようもない仕上がりになってくることはあるけど、その確率は韓国のそれと大差ないように感じます。

 たとえば昨今のドローンについては中国製が世界を席巻していますが、これは深センが部品供給基地として確固たる地位を築いているからこそできていることなのですよ。
 ドローンを製造するなら深センに工場を建てないとはじまらないっていうレベル。

 スマホ部品もハイエンドであればTSMCやサムスン電子のファウンドリで製造していますが、ミドルレンジのAPUであれば中国国内で製造している。
 その他の部品も中国で揃わない物はないんじゃないと思われます。最先端のモバイル用DRAMとかは難しいというくらいかな?
 中国国内のスマートフォンシェアが中国製品で埋まりつつあるのも当然というくらいのもの。
 なにしろ産地直送ですからね。

 そもそもが現在の韓国産業が苦境に立たされているのは部材の流れが日本→韓国→中国であったものが、日本→中国になったり、ものによっては中国国内で完結するようになってきているからなのです。
 って、似たようなことを書いたような気がするなと思って検索したら2014年の時点でほぼ同じことを書いていました
 この頃から(あるいはその前から)韓国では「付加価値のついた部材を開発できるようにならなければ」って話をしていたのですが、そんなことができるようになったとはついぞ聞き及びませんね。
 つまり、そういうことなのです。

リバース・イノベーション2.0 世界を牽引する中国企業の「創造力」
徐 航明
CCCメディアハウス
2014/11/27