一時帰国の長嶺駐韓大使4日帰任 岸田外相表明(日経新聞)
 岸田文雄外相は3日、釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦問題を象徴する少女像への対抗措置として一時帰国させている長嶺安政駐韓大使を4日付で韓国に戻す考えを明らかにした。省内で記者団に明らかにした。北朝鮮情勢が緊迫しており、日本、韓国、米国の3カ国で連携を強める必要があると判断した。

 韓国大使は1月に一時帰国させていた。韓国は5月の大統領選まで政情が不安定な状態が続く見通し。韓国大使を戻して両政府の対話の窓口を確保する狙いもある。
(引用ここまで)

 ……なにが起こるんだろう。
 ここ1週間ほど、アメリカのニュースサイトを見ている人にはちょっと風向きが変わった感じがあることが分かると思うのです。
 アメリカから「中国は北朝鮮の面倒を見るべき(行動を抑止すべき)だ」みたいな談話が盛んに出ているのです。
 先月末には米中会談で北朝鮮問題について語られるのではないか、というような観測のニュースも出ていました。

 で、今日になってトランプが「中国が北朝鮮の核問題について協力しないのであれば、我々は独自行動を取る」という宣言をした、と伝えられています。

Trump: US will act unilaterally on North Korea if necessary(CNN)

 フィナンシャルタイムズのインタビューに対しての言葉だそうです。
 このCNNの報道が今日の午前くらいでした。
 で、午後には一時帰国していた駐韓日本大使を帰任させると岸田外相が発表しました。
 なんの前触れもありませんでしたし、事前のリークもありませんでした。
 なんらかの情報をリークさせて国民の対応を見る……なんてこともまったくありませんでしたね。

 なお、米中会談はアメリカで今週の木曜日予定。
 そこで北朝鮮に対しての成果が出ないのであれば……ということかな。

 というわけで長嶺大使を帰任させるタイミングとしては日韓関係だけを見ると謎ですが、世界情勢を含めるとじわじわと浮き上がってきている気がします。
 ……悪い意味で。

 3時頃にあった帰任を速報しなかったのは、このあたりの英語ソースをチェックし直していたのですよ。
 記憶の中にあるイラク戦争前夜の雰囲気にちょっと似ています。

金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日 (講談社+α新書)
牧野愛博
講談社
2017/2/20