【社説】先制攻撃か電撃交渉か、予断を許さない韓半島情勢(朝鮮日報)
 最近になって韓半島(朝鮮半島)情勢を懸念する声が徐々に高まっている。実際に今日開催される米中首脳会談でも北朝鮮問題が重要な議題の一つになるようだ。北朝鮮に対するいわゆる「戦略的忍耐」と呼ばれる政策を放棄したトランプ大統領は「中国が北朝鮮問題を解決しないのであれば、われわれがやる」とまで明言した。またホワイトハウスのスタッフたちもこれまでの北朝鮮との交渉について「時間の無駄だった」などと指摘しているという。米国におけるこれら一連の発言だけを見れば、北朝鮮に対する先制攻撃が本当に近づいているかのような印象を持ってしまう。これに対して一部ではトランプ大統領の発言について「ビジネスマンの習性」との見方もある。交渉を自分たちに有利な方向へと導くための一種の脅しというわけだ。本当に先制攻撃をやるなら極秘に準備を進めるはずであり、事前に手の内を見せることを疑問視するこのような見方にも確かに一理はあるだろう。

 しかしトランプ大統領が繰り返し語る内容を軽く受け流すのは危険だ。 (中略)

 一方でトランプ大統領が突然180度局面を転換し、電撃的に北朝鮮との交渉に乗り出すこともあり得るだろう。外交政策に詳しい識者の多くはむしろこちらの可能性に注目している。軍事攻撃を行った後の情勢を見極めるのが難しいというのがその理由だ。ただしもし過去と同じく核開発の凍結と支援の再開で合意すれば、これは北朝鮮の核保有を事実上認める最悪の結果になってしまう。あるいはもしかするとこれ以上に深刻な取引が行われることもあり得るかもしれない。いずれにしても韓半島情勢が一瞬たりとも予断を許さない状況にあるのは間違いない。

 韓国の次の大統領は、当選した翌日から安全保障政策におけるこれら一連の重大な決定を下さねばならないが、現在の候補者たちの中には外交・安全保障政策でしっかりした考え方を持つ人物は一人も見当たらない。もしかするとこのことが韓国にとってはもっと不幸なことかもしれない。
(引用ここまで)

 昨日くらいからようやく韓国メディアにおいても「あれ、もしかして俺たちやばくない?」みたいな論調が出てきました。
 いや、ホントにようやくなんですが。
 それでもまだ当事者意識にかけるというか。
 今日になってアメリカのシリア空爆があったことも加わって、なにやら傍観している感じですね。
 北爆があったら自分たちが被害を受ける可能性が高いということをまるで考慮に入れていない。
 まあ、当事者意識があったらソウルに配備されている高射砲がただの鉄の管だったなんてことにはならないか。

 それでもこれらの話と日本大使帰任を結びつける話はまったくもってないのです。
 結びつける能力がないというか、見たくないので見えていないのでしょう。
 帰任した長嶺大使が会見を申し込んだのが「大統領代行、統一部長官、国防部長官」であることを考えたら、その帰任がなんのためなのか理解できそうなものですが……。
 「今日発表の明日出国」なんていう大使の帰任スケジュールと、会見希望の相手を見ればその理由が慰安婦合意の履行要求であるなんて話が実際なのかどうか……分からんかね、これ。

 トランプ大統領の「中国がやらないのなら我々は独自に動く」という言葉や、北朝鮮のミサイル発射時のティラーソン国務長官の「もうこれ以上話すことはない」という発言だけであれば口三味線である可能性もうかがえますが。
 周辺国である日本がこうして動いていることが補助線になりそうなもんですけどね。

 なお、米中首脳会談は初日が終了したところで、まだ共同声明もなにも出ていない状態。
 初日は顔合わせで明日の会談こそが北朝鮮問題にしても本番でしょう。
 シリアの空爆があったことで可能性は少し落ちたのではないかという思惑もあるようですが、逆に「ないと思われているタイミングこそ動く時」である可能性もあります。
 どちらにしても空爆のみであれば両面作戦といえども可能でしょうしね。

 どちらにしても、ポスト冷戦の終わりのはじまりです。

【電子書籍特別版】ついに逮捕! 朴槿恵の罪と罰 (扶桑社BOOKS)
シンシアリー
扶桑社
2017/4/7