ソメイヨシノ本籍地は、日本以外の済州... 265歳の木の子孫(中央日報・朝鮮語)
・50歳になる鎮海ソメイヨシノの「自己紹介」
私は慶南昌原市鎮海区ヨジョワ洞で余左川(1.4辧房辺に住んでいる。名前はソメイヨシノ。年齢は40〜50年になった。余左川周辺に6000本(鎮海全体で36万本)があります。春になると国内外の観光客300万人が私の花を見ようと集まってくる。2015年、米国CNN放送は「韓国で必見の50ヶ所」の場所に選定した。 (中略)

ところが、この時期の私の国籍について言葉が多く気に障る。私は日本から来た桜という誤解だ。結論から言えば、私の本籍地は済州島だ。ソメイヨシノの自生地は全世界的に済州だけだからだ。済州島西帰浦市新礼里と済州市奉蓋洞には天然記念物に指定された私の先祖(100〜200年以上のソメイヨシノ)が6本存在している。

なぜ私は日本の木と呼ばれる誤解を受けるのか。日本の東京大学植物学者である松村任三教授が1901年にソメイヨシノに和風の名前である「ソメイヨシノ(染井吉野)」の学名を「Prunus yedoensis MATSUMURA」で日本の植物学会誌に最初に登録したのがきっかけだった。エドシスは、日本のエド(江戸・東京の旧地名)で松村は彼の名前からそれぞれ取ってきた。

しかし、日本にはソメイヨシノ自生地がない。代わりに1908年4月の植物採集家であったフランスのエミール神父が済州島でソメイヨシノ自生地を初めて発見した。昨年5月に済州奉蓋洞の山(海抜607m)で樹齢265年のソメイヨシノが追加発見され、韓国がソメイヨシノの自生地であることを立証した。このソメイヨシノは、高さ15.5m、根元周囲4.49mで、これまで知られているソメイヨシノの中で最も大きい。済州はこのほかに200本の自生ソメイヨシノがある。日本は最高樹齢150年されたソメイヨシノの改良品種があるだけだ。ソメイヨシノ韓国起源説が力を持つ理由だ。

キム・チャンス国立山林科学院 暖帯・亜熱帯森林研究所長は「日本が略奪など様々な方法で済州王桜を持ち去り、他の桜とかけあわせるなどして、日本版の「ソメイヨシノ」に発展させたものと推定する」とし「このソメイヨシノが日帝時代に戻って国内に入ってきたし、韓国産桜と組み合わせ過程を経て、全国各地に植えられたものと推定する」と述べた。

国内ソメイヨシノとソメイヨシノは肉眼で区別が難しい。2006年に米国農林部が漢拏山観音寺付近の自生ソメイヨシノとソメイヨシノの遺伝子(DNA)を検査した結果、遺伝子型の一部が一致したことから分かる。 (中略)

キム・チャンス暖帯・亜熱帯森林研究所長は「現在の桜の否定的なイメージをなくすために済州自生ソメイヨシノの苗木を育てる事業を推進中」とし「2022年から済州産のソメイヨシノの苗木に、既存ソメイヨシノと交換する作業を開始することができる」と述べた。
(引用ここまで)

 おや、少し論調が変わってきましたね。
 これまでの話では「ソメイヨシノ=済州島に自生していたもの」であり、日本がそれを奪って自らのものにしたということだったのですが。
 あまつさえ、ワシントンの桜もすべて済州島から採集されて送られたものであったなんて話もありましたね。
 DNAを検査したら、済州島に自生する王桜(エイシュウザクラ)とソメイヨシノの遺伝子は一致した。
 科学の目で見てもソメイヨシノの自生地は済州島だったのだ、とする話でした。これまでは。

 この中央日報の記事では「遺伝子型の一部が一致した」に変わっています。
 で、さらに「ソメイヨシノ=王桜」を喧伝してきたキム・チャンスも「ソメイヨシノは王桜を持ち去り、日本の桜とかけあわせた結果で生まれたものだ」としている。
 で、日本でそれが広まって、韓国に逆輸入されて広まったのだ、と。
 もはやなにを言っているのやら……。
 天動説を採る学者が、惑星が「見た目の逆行」することを説明するために「螺旋を描いて公転している」って説を唱えていたことを思い出しましたわ。

 韓国の王桜(エイシュウザクラ)とソメイヨシノを完全に別種とした論文はアメリカ農務省のサイトにも掲載されていますし、先日の森林総合研究所からの論文でも確立しています。
 ちなみに王桜についてはその森林総合研究所が学名を命名してたりします(笑)。

 キム・チャンスとチョン・ウンジュというふたりの学者が、これらの結果を無視して「韓国国民の気持ちに寄り添った見解」を出しているせいで混乱しているのですよね。
 特にチョン教授のほうはアメリカでのDNAチェックに加わっていたくせに、韓国国内では「あれは間違いだった」って発言しているっていうね。
 まあ、その延長線上というか同軸線上にパク・クネの弾劾があったと考えるとすっきりと構図が見えてくるかなって感じですね。

割と最近出た本らしいので読んでみよう。
桜 (岩波新書)
勝木 俊雄
岩波書店
2015/2/20