韓経:【社説】北朝鮮問題、安倍氏だけと電話会談したトランプ氏…韓国は「透明国家」になったのか(中央日報)
【時視各角】韓国がのけ者ではないと?(中央日報)
韓国が国際社会ののけ者に転落したという「コリアパッシング論」が広がっている。強大国が韓半島(朝鮮半島)の主要懸案を取り上げながら当事者である韓国を排除しているという話だ。その根拠のひとつが米国大使の長期空席だ。米国がどれだけ軽んじて大使すらも適時に送らないのか。リッパート大使が離任したのは1月20日。3カ月になろうとするがだれが有力という話すらないのが現実だ。 (中略)

外交当局はこうした見方に目を剥く。特に外交部首長である尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は憤慨しているようだ。尹長官は先月末の幹部会議で「いつになく韓米間の疎通は緊密だ。現実と異なるコリアパッシングの話が出ないようにせよ」と指示したという。

すると外交部は翌日のメディア会見で「韓国など主要大使職が6カ月以上空いたことは多かった。これを韓国重視か否かと関連づけるのは間違い」と主張した。

果たしてそうだろうか。結論から言えば「事実自体は合っているが真実ではない」が答だ。歴代駐韓米国大使は22人。任務交代時に後任者の赴任が遅れたために6カ月以上空席だったのは6回だ。額面上「6カ月以上空いたことがあった」という主張は事実だ。だが一皮剥いてみれば話が変わる。

初めての空席事態となったのは1955年。ウィリアム・レイシー大使が李承晩(イ・スンマン)大統領との対立による5カ月で退くと、米国はわざと9カ月間空席にした。不満の表示だった。

残りの5回は例外なく1〜2カ月以内に後任者が決まった。赴任が遅れたのは議会の承認聴聞会が遅れたためだった。例えば前任者の離任から2カ月後に任命されたドナルド・グレッグ大使は「イラン・コントラ事件」との関与容疑で聴聞会に立つことができず8カ月遅れて赴任しなければならなかった。残りの大使もすべて同様の理由でソウル行きが遅れた。結局韓米対立がない限り今回のように後任者が決まらなかった時はなかったという話だ。それでも外交部は何の問題ないかのように主張する。真相を知らなかったとするなら無能であり、知っていてそうしたのなら欺瞞したわけだ。
(引用ここまで)
日本経済新聞は昨日付の社説に「韓国大統領選は真の国益踏まえた論戦に」を掲載した。韓日米共助の重要性を強調した社説ではあるが、韓国を訓戒するような印象を拭うことはできない。4日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「日本が韓国に差し伸べた手」という社説を掲載した。85日ぶりに長嶺安政駐韓日本大使を帰任させたのは日本の責任ある決定というものだ。一方で韓国には苦言を呈した。韓国人の心情は理解するが、韓日慰安婦交渉を破ったことは非常識であり、韓国は日本の和解ジェスチャーに応じる返事をするべきだというのが要旨だ。 (中略)

なぜ韓国が外交舞台で「仲間外れ」にされて外国メディアの訓戒の対象に転落したか。われわれ自らが招いたことだ。米国と中国の間で「均衡外交」をすると言って韓米同盟の価値をないがしろにしたような、「右往左往外交」がこのような状況を作り出した。
(引用ここまで)

 2番目の引用記事を書いた韓国経済新聞は現在の韓国では異端とされている保守派の新聞。
 以前からパク・クネ政権の中国傾倒を批判していました。だからこそこういう記事が書けるのでしょうね。まあ、今の韓国ではあくまでも異端ですが。

 さて、このところ韓国では「中国からもアメリカからも距離を置かれてしまっている。もちろん、日本からも」というように、いわば「コリア・パッシング論」が語られています。
 「鯨の間にはさまれたエビ」が復活したかのように。
 以前は「もはや韓国はエビではない。イルカほどの存在感はある国だ」とか「外交の成果で韓国はモテモテ!」とか「あいまいさこそが我々の戦略だ」とか言っていたのですが。

 韓国人いわく米中間でうまく舵を取り、大国間のバランサーとしての存在感を増していたはずなのですが、気がついたらパッシングされていた。なにを言ってるのか分からねーと思うが(以下略)。
 韓国がいっていたところのバランサー外交であれば、こうなるのは自明の理なのですよ。
 自分がなにも失うことなく、大国から少しずつ利だけをかっさらうというわけでの行動なのですから。

 中国からは経済的利益を、アメリカからは軍事的庇護を得て、さらに日本を叩いて国民の不満から目をそらさせたりしていた。
 これでなにもかもがうまく廻る、この世の春を2年ほど謳歌していたのですが。
 アメリカからは「THAADミサイル配備」を押しつけられ、中国はその配備反対を押しつけられ、日本からは慰安婦合意を押しつけられた。
 利益だけを得てまわり続けられるわけがないのですよ。
 なにかを得るのであれば、なにかを失う。その損得勘定でどうにかプラスに持っていく、というのが外交の原則なのです。
 そんな原則すら無視。そして自らのプリスティージを勘違いして(下のマンガのように)、バランサーのつもりで行動してきた結果が現状なのですよね。

2012紳士の国

 パッシングされて当然。
 「国家元首が不在だから」とかそんな理由だけではないのですよ。
 アメリカ(と日本)、中国のどちらにつくのか最後通牒がつきつけられているのです。

 韓国は原則として海洋国家ではないので中国につくと考えているのですけどね。
 近い将来であればムン・ジェインならまず間違いなく中国を選ぶ。アン・チョルスであれば「バランサー外交」を継続(そしてどちらからもパッシングされる)、といったことになるのかな。

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