海底トンネルは韓日インフラ共同体の完結版(中央日報)
金会長は「韓日経済共同体の伝導師」だ。両国の資金や物はもちろん、人や技術などすべての分野が問題なく交流することになれば、両国とも安定と繁栄を享受することができるようになり、過去の歴史の痛みも治ることができると主張している。

−−韓日間経済交流を強調している理由は。

「アジアで人口5000万人、所得2万ドル以上になる国が韓国・日本しかない。両国が協力することからこれ以上良い条件はないということだ。歴史的にも両国の関係が良かった時は両方とも繁栄していた。今でも対外協力と開放は(貿易で支えられている)韓国にとって良いことに他ならない。日本にとっても失われた20年の突破口になるだろう」

−−慰安婦合意の再交渉問題で両国関係がずっと悪くなっている。(日経)

「慰安婦問題は政府間合意を妥結するからといってすべてが解決される問題ではない。まだ感情が残っているということを認識しなければならない。このような現象をあまりにも人為的に、早期に解決しようと焦ってはむしろ水の泡になる。私は、経済協力関係が今より量的・質的に拡大すれば、他の問題を圧倒して解決できると考えている」

−−普段から韓日海底トンネルの建設を主張しているが。

「海底トンネルは、両国の経済共同体の一部門であるインフラ共同体の完結版だと考えている。両国の未来志向的関係を考えると、韓日海底トンネルは必要だ。これが完工するには工事期間だけでも10年以上がかかり、技術の交流も相当必要だ。自然と両国政府・企業・金融間の強い協力が必要になる」

−−韓日間自由貿易協定(FTA)が必要なのか。

「韓日FTAはFTAだけで終わるわけではない。両国の経済共同体を作るうえで欠かせないことだ。東アジア圏で最も先進化した2つの経済圏が統合されれば、世界経済に及ぼす効果が大きいだろう。特に、世界的に覇権主義的大国主義による保護貿易が強くなりつつある今は、新産業に対する韓日間FTAを通した協力がいつにもまして大事だ」。(韓日FTA交渉は、両国間政治・外交的摩擦によって2004年11月に中止されて以来、最近まで12年以上再開していない)
(引用ここまで)

 この人、昔から日韓トンネルを主張している人なのですよ。
 で、日韓がFTAを結び、将来的には経済共同体にまで発展させなければならないというような話を延々としている人物でもあります。
 いわゆる「経済が噛みあって両国が互いに必須な相手になれば争いはなくなる」というヤツですね。
 「経済での相互依存性が高まれば戦争なんてなくなる」という主張の亜流ですかね。

 個人的な意見ですが、賃金を充分に稼ぐことができれば個人的な不満の大半は解消されると思います。
 それが国家間でも同様に動くかというと、そんなこたないのですよね。
 そもそも第1次世界大戦前の欧州も充分に相互依存の状況にあったのですが、あっさりと戦争に突入し、それまでの戦争で最大の死傷者を生むことになりました。

 国家間のつきあいは経済的なものだけではない。
 どうしても文化的、文明的な衝突を伴うものであって、濃厚なつきあいがよい結果をもたらすわけではない。
 むしろ、摩擦が大きくなったりもする、マイナスの面が大きいのはEUの行方を見ても理解できるんじゃないでしょうかね。

 適度な距離感こそがいいつきあいを生むと思う……というか、もう韓国の面倒を見るのは前世紀までで勘弁してくださいよって話。
 「過ちは繰り返しませぬから」ですわ。

スカートの風を書いていた人がこれを書けるようになるとはちょっと思えないくらいの力作。よっぽど勉強したか、いいスタッフに恵まれているのか……。
韓国併合への道 完全版 (文春新書 870)
呉善花
文藝春秋
2012/7/20