【記者手帳】「韓半島危機説」 先走る日本メディア(朝鮮日報)
 トランプ大統領が軍事行動に出た場合、日本はどのように対応すべきかを先走って心配する記事も多い。安倍晋三首相や日本の外務省、右派の政治家たちがこうした記事の量産をかわるがわる助けている。

 日本の外務省は11日、「韓国への滞在・渡航を予定している方、また、すでに滞在中の方は、最新の情報に注意してください」と警告を発した。12日には、安倍首相が自民党の山谷えり子拉致問題対策本部長に会った際、「さまざまな事態が起こった際には(北朝鮮にいる)拉致被害者の救出に米国の協力を要請している」と言った。産経新聞はこれを受けて13日付の朝刊1面に、日本人拉致被害者を救出する場合、自衛隊がどのような輸送手段を使うか日本政府が検討しているという記事まで載せた。

 日本が北朝鮮の核問題に関心をもつこと自体は自然なことだ。韓日両国が協力しなければならない部分もある。しかし、日本のメディアが関心を注ぐ背景にあるのは、こうした現実的な考慮だけではなさそうだ。

 今回掲載された500件近い記事の多くは、「韓国は異常で危険な国であり、中国は信じられない国だ。トランプ大統領が本当に北朝鮮を攻撃する時は日本の安全を確保し、日本の影響力も強くすべきだ」というメッセージが含まれている。日本の安全保障専門家のうち、米国が実際に軍事行動に出ると見ている人物は少ないが、日本のメディアはそわそわして先走っている。
(引用ここまで)

 引用文は最初の1段落を削っていますが、ほぼ問題なく読めるはず。
 こう、コラムというか記者の今回の北朝鮮核問題に関しての心証を述べたにしても、なんか中途半端な記事なので本国版もそのままなのかをチェックしてみました。

【記者手帳】「韓半島危機説」 先走る日本メディア(朝鮮日報・朝鮮語)

 そのままでした。
 最後の1段落がなんとも唐突で考えられないくらいレベルの軽薄な文章となっています。
 今回の日本における北朝鮮核問題の報じかたから『「韓国は異常で危険な国であり、中国は信じられない国だ。トランプ大統領が本当に北朝鮮を攻撃する時は日本の安全を確保し、日本の影響力も強くすべきだ」というメッセージ』を読み取るのは相当に難しいと思いますけどね。

 ワイドショーは北爆を前提とした報じかたをしていますし、北朝鮮の異常性を書き立ててはいますが。
 「韓国は異常で危険な国」というのは、北朝鮮核問題でピックアップされているかなぁ……慰安婦問題、特に次期大統領候補の全員が慰安婦合意を反故にしようとしていることに関しては充分なくらいにアナウンスできていると思いますけどね。
 北朝鮮と戦闘状態になれば国境を接している韓国は危険だ、くらいの話にはなっているでしょうけど。
 まあ、この特派員の中ではそういう結論に至ったのでしょうね。前提がそうだからなにを入力しても「日本は韓国を異常で危険な国としている」という結論しか出てこないというべきか。

 ついでにいえば、今回のシチュエーションを利用して「日本の安全を確保し、日本の影響力を強くすべきだ」なんて話は当然のことでしかない。
 それはいつだってやるべきことで、政府の最重点課題でしょ。外交とはそういうもんです。
 でも、この特派員の中では日本はそういう行動を取るべき国ではないという前提があるのですよ。
 もっともそれは一般的な韓国人の感覚でしょうね。
 「戦犯国である日本は普通の国のような振る舞いは許されない」という感覚を常に持っているのです。
 ハンギョレでは「北朝鮮核問題を利用して日本は軍備増強を狙っている」なんて話をしていますし、オバマ前大統領の広島訪問に対して反対していた理由は「日本の戦犯国という過去が消されてしまう」からでした。

 この記事ではそこまでは書かれていませんが、最後の1段落の唐突さはそういう感覚を持っている人間にとっての違和感の表現であると考えるとすんなり読めるのです。
 そんな感覚を一般的に持っている国とのお付き合いは難しいので「ただの隣国」となりたいのだ、というのが願いなのですが。

そういった韓国人の素の感覚が少し読める本はこれかな。
韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由
崔碩栄
彩図社
2012/10/9