韓国の喫煙率、7年ぶりに増加(朝鮮日報)
 2009年から低下傾向にあった喫煙率が、昨年は7年ぶりに上昇に転じていたことが分かった。15年1月にたばこ代が4500ウォン(現在のレートで約430円、以下同じ)から一気に2000ウォン(約190円)も引き上げられてからわずか1年しかたっていないにもかかわらずだ。たばこ代が値上げされた直後、たばこの販売量は一時大きく減少したものの、最近再び増加に転じたことはすでに報じられているが、政府の調査で喫煙率そのものが上がったことも今回確認され、たばこ代値上げの効果が改めて議論となりそうだ。

 疾病管理本部が全国254の市、郡、区の保健所で満19歳以上の成人22万8452人を対象に健康調査を行ったところ、昨年は男性の喫煙率が41.9%だったことが分かった。疾病管理本部が19日に公表した。 (中略)

 男性の喫煙率はこの調査が初めて行われた2008年には49.2%で、翌年は50.4%と最も高くなったが、その後は15年まで6年連続で低下した。とりわけたばこ代が値上げされた15年は前年に比べて3.8ポイントも下落し最低値を記録していた。

 今回の結果については複数の専門家が「喫煙率の上昇はある程度予想できた」と指摘する。毎月公表される企画財政部(省に相当)のたばこ販売量集計から、昨年はたばこの販売量が増加したことがすでに分かっていたからだ。年ごとのたばこ販売量は2014年の43億6000万箱から15年には33億3000万箱へと一気に減少したが、16年には36億6000万箱と前年に比べて10%増加していた。

 一部の専門家は「喫煙率が再び上昇したということは、たばこ代の値上げに伴う効果が思ったほど影響しなかったということ」と指摘している。高麗大学保健大学院のチェ・ダルウン教授は「国民はこれまでの4500ウォン以上に高くなったたばこ代に予想以上に早く適応した」とした上で「それでも海外と比較すれば相変わらず安く、たばこ代が高くて吸えないというほどではないことが改めて分かった」とコメントした。
(引用ここまで)

 2009年に一度上がった喫煙率が下がってきて、おととしは値上げに伴って大きく減少したものの去年は持ち直した。
 ふむ。
 さて、日本では収入が少ない層ほど喫煙率は増え、特に女性では200万円以下と600万円以上の層で3倍の差があることが知られています。

 2009年の韓国になにがあったかというと、グレートリセッションによる本格的な不況が襲い、経済成長率は0%台(0.71%)になった年でした。通貨価値がほぼ半減するという状況でしたね。
 IMF管理下に置かれた1997年以来の不況。
 翌年は中国の内需喚起に伴う中間材の大量輸入で持ち直したのですが。

 で、去年はさすがに0%台ではありませんでしたが、あれだけ金利を下げてかつ規制緩和をアホほどしたのに2%台後半が2年続いてしまいました。
 商売人の視線では「IMF管理下のときよりもよっぽど厳しい」という声も上がっているほどです。
 そんな中でたばこの販売量が10%上昇し、喫煙率も微増した。
 かつ宝くじの売り上げも上昇している。

 これだけで「明日を省みない韓国人が増えている」とするのは大げさかもしれませんが、「IMF管理下に置かれたときは『ここさえ過ぎればまだ希望が見える』と思っていたけど、いまはもう希望すら見えない」なんて声も聞かれます。
 韓国では「たばこをより多く購入する層」が増えているのかもしれませんね。

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